!!注意事項!!

!!注意!!

3Dモデルは場合によって200Mbytesを近くになる場合があります。(大型石室の全体像の場合など)

表題バージョンに”L”のついているものは50Mbytesを超えていないものですが、全般に定額/高速回線/PCでの閲覧を推奨します。


2017年8月15日火曜日

愛知県_犬山市_青塚古墳かな?

Sketchfabで”Kofun”を検索してみると、なんだか見慣れぬものが。
なんと”kofun”の名称を使う登録者(rdcenter.nakashacreative様)が現れたのでした!!


”kofun”を使うのは日本以外にある支石墓などの古代のお墓と区別するためでもありましたが、まさかの遭遇です。というデジャブ?




使用しているソフトは不明。確かこの古墳(推定)は墳丘には登れないのでドローンで撮影されているとは思います。墳丘上の埴輪列も再現されていませんので安価なカメラを使用したか、時間のかからない処理を行った、フリーのSfMソフト(自作?)を使用した等が考えられます。登録者名から推察するとなんらかの技術を”試してみた”というところでしょうか。

そして、データがDL出来る太っ腹さんです。

古墳はおそらく、愛知県犬山市青塚古墳。樹木のない大型前方後円墳(テクスチャからでも100m超が推察できる)を探すことくらい素人見学者でも出来ます。間違えてたらハズカシー。


このデータの出所について詳しい情報(そこじゃないXX古墳だよ!、報告会で使われたよ!)を募集してます。アカウント名が本物だとすれば、会社さんからでもOKですよ~。

2017年8月11日金曜日

愛知県_豊橋市_馬越長火塚古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※大型石室を持つ豊橋市の馬越長火塚古墳。複室構造の石室ですが九州のものとは違う、長大な単室を仕切った感じがあります。天井の傾斜も特徴に挙げられるらしいのですが、段の塚穴型を見ているとそこまで顕著のものではありません。
3Dモデルをみると奥壁側から開口部に向けて下がっていくラインが見えます。似たような形状のものが周辺にあった気がしますがこれも地域特性でしょうか。

Photoscan使用で今までの中で一番多くの枚数(1900枚)を使用した3Dモデル。設定は低めとはいえ数年前のPCでも何とか処理できてます。

2017年8月9日水曜日

Photoscanのアカウントを別PCに移植

撮影した直後に現地ですぐにPhotoscan。処理にかかる時間を考えなければ、再撮影や追加撮影の可能となる理想の環境です。ただし、実現するには高スペックのモバイルノートPCと追加アカウント、もしくはネットワークを使っての処理委託(Proの機能)が必要でおいそれと手に出来るものではありません。

そこそこのスペックのノートPCならあるので、Photoscanアカウントの移行が出来ないものかと調べてみる、ソフトウェアにしっかりとその機能が載っているのでした。。。

自身の備忘録も兼ねて手順を記載。
1、PhotoscanのLicense Codeを所持していることを確認
 これを忘れてはいけません。

2、Photoscanを起動。HELPから”製品のアクティベーション”を選択

アクティベーションされていることが表示されます。
併せてディアクティベートのボタンがありますので押しましょう。

3、ディアクティベートの確認に”はい”ボタンを押す

このタイミングで、ソフトウェアの実行者の権限によってはパソコンに変更を加えるかの確認がはいります。それも”はい”ボタンを押すと次のような画面となりディアクティベートが完了します。

4、ソフトウェアを再起動させて、ディアクティブ(トライアル状態)となっていることを確認する。

念のため、確認したほうが良いでしょう。これで、1で確認したLicense Codeを使い他のPCでPhotoscan処理が可能になります。


※どのPCがアクティベーションされているか忘れないようにしましょう。






2017年8月6日日曜日

福島県_玉川村_宮ノ前古墳羨道(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。




※壬生車塚古墳の延長戦。類型の石室を探して福島まで足を伸ばして高速の出口近くにある宮ノ前古墳を見学。玉川村より柵内部の撮影は禁止とのことでしたので、外側から撮影できる範疇で3D化です。

形状としては車塚に近く、石材加工は石質の違いもありさらに精緻のように見えます。住宅地の開発に伴い、木々が伐採され近くのストリートビューからも確認できるようになっていますが・・・。古墳の位置から建設された住宅の2階が丸見えになるので、急峻なアプローチも含めて注意が必要です。

ここの古墳の資料を探していて、同名の複室だらけの横穴群があることに気が付きました。

2017年8月1日火曜日

長野県_飯田市_上溝天神塚古墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※石室の大きさにもですが、開口部前がアパートの玄関側とご対面という立地に驚く上溝天神塚古墳。平日に訪れたため、近くの松尾小学校の古墳見学日だったらしく、小学生が入れ替わり立ち代り挨拶を交わしながら入室していきました。

落ち着いたところで見学再開。数値上の10m超は聞いてはいたものの天井が高いこともあり、ただの単室石室とは思えない広々空間です。入り口側から天井石二枚が少し下がっており、同じラインで横幅も少し狭まっています。

分割3Dスキャンではおそらく一番簡単な部類の形状なんですが、大きすぎることから奥壁側、中間、開口部側、開口部の4つのデータを連結しています。


2017年7月25日火曜日

最近見なくなった墳丘側面図を作る

古墳に興味を持った時期に購入した発掘調査報告書に、大正の西都原古墳群発掘データを宮崎大学がまとめたという本があります。たぶん、1985年くらいの黄色い本ですが、その中には西都原の前方後円墳について側面図が載っています。他所の前方後円墳と比べて極端に前方部が低いものが西都原には多く、その形状を表現したかったのだと思います。

そういえば、最近の資料や看板の説明には側面図はあまり付いてきませんね。そんな訳で今回、ZenfoneARの性能限界を試すために大型古墳を横断するようなスキャンを実施してみました。

対象古墳:壬生車塚古墳
使用機材:ZenfoneAR+OSMO_mobile
時間帯:日の出後1時間ぐらい
目標:墳丘中央を東西に

結果

発掘調査の車塚測量図と3Dスキャンデータのオルソを重ね合わせて画像。
西側周提から南東周提まで、ぼちぼち直線^^;



Sketchfabはオルソ表示ではないのでやや幅広に見えます。ざっくりとですが、十数人が一列に並び2往復するだけで40~60mの古墳は簡易ながら測量できてしまうかもしれません。(各人のスマホから点群データの吸い上げ→マーカーや衛星測位などを元に点群データを連結→計測図へ)

お金をかければ、計測距離が長くより簡単な計測手法(レーダーやライダーやら)がありますが、一部の見え方とはいえ、周提を含む130mに及ぶ古墳をスマホだけでここまで出来るというのは改めて凄いことのように思います

2017年7月22日土曜日

OSMO_mobileの強み弱み For古墳見学

わざわざ実店舗で動作確認して購入したOSOMO_mobile。
ZenfoneARの習熟も兼ねて古墳をうろうろ。こちらもわずか実使用2日程度ですが、使用して分かったことをつらつらと。

スマホ用ハンドルグリップ(スマホにもち手をつけるもの、スタビライザー機能なし)と比べて・・・

○3Dスキャンや動画に影響を与える急激な動きが軽減できる(本質)
○手元のコントローラで天井方向も向けられる
○スマホが必ず横になった状態を維持できる
 →縦横の回転を抑止できないアプリだと不具合が出ることがある

△バッテリーという制限がある
△ネジや充電ケーブルが特殊
△スマホによってはケーブルやマイクが干渉し使用できない
×初回墳丘使用時に熱暴走した(それ以降は発生していない)
 →二軸目が高温に・・・
×電源を落とした際にスタビライザーの機能が一気に停止する
 →持ち手にスマホ画面が当たる



◎専用撮影アプリでパノラマ(水平180、330等)を撮影するのか楽
 →簡易の電動雲台
?専用撮影アプリで対象を追従する機能がPhotoscanに使えるかも
?専用撮影アプリでないとシャッターボタンは効かない
?高価なハンディス3Dスキャナみたいでかっこいい!

○良い点 知ってて購入、◎良い点 知らずに購入
△悪い点 知ってて購入、×悪い点 知らずに購入
?判断中



専用アプリを使用して撮影したパノラマ。
壬生車塚古墳を西側から。南西側の前庭方向から墳丘を跨いで北西側の周溝・周堤までの範囲を、9枚の画像を合成することで全自動作成する。この一枚が30秒程度で作成できます。ちょっと、本格的な電動雲台に憧れてしまいました。


古墳動画を撮影しながらのスタビライザーの性能は、確認忘れました・・・。

2017年7月10日月曜日

小さくなったが故の不安定

深度センサー付きのZenfoneARを使い始めて1週間ちょっと。なんと贅沢な使い方か・・・Tango以外の機能は殆ど手をつけていません。

そのTango使いをしていると、結構な頻度でボタンや画面を触って誤操作をしてしまいます。古墳や石室内部のような不整地だとなおさら。



一番下が現行structuresensor母艦iPadPro_9.7インチ
二番目が初代structuresensor母艦iPadmini2
一番上がZenfoneAR

ほぼ両手で持ってボタン類はStructureSensorに隠されるiPad系。小さくて片手でも扱えるが慣れてないせいか誤操作をしてしまうZenfoneAR。

それじゃ~、コンパクトなリグを買ってしまえばと考え製品調査。



値段的によさそうなものを見つけるも、なぜか散財衝動が働いてしまい購入したのはこちら。



ケースをつけた状態でちゃんと固定できるかや実際の動きを試せる店舗があった・・・というのが言い訳その1。チルトが出来るので石室天井方向を撮るのが少し楽・・・というのが言い訳その2。・・・

お金ぶんちゃんと使いこなさねば。



2017年7月4日火曜日

2日間使用したTango+Ratb-Map(Tango向けVer)

ZenfoneARでたどり着いてしまった方。普通のスマホとしての使い方は殆どしてません。他の方の開封の儀をご参照ください。

この記事は、すでにPhab2Proで醸成されたアプリ(Ratb-Map)をZenfoneARで試してみたというだけです。

梅雨時の関東で石室の3D化を試せそうなのは・・・
鶴舞う形の群馬県! 
蛇穴山古墳、宝塔山古墳、観音塚古墳というところをターゲットに土日にチャレンジしてみました。



Tango+Ratb-Map使用2回目で作成できた宝塔山古墳石室(ほぼ全景!)。前庭を含め、約16mの大型石室を1回の実施でデータ化、且つその場で点群データの簡易処理/Sketchfab公開完了という想像以上の結果となりました。



ZenfoneARで5基目の石室。わずかな経験から、”これ、墳丘も行けるんじゃ!?”と欲を出してチャレンジした伊勢塚古墳。この石室半身墳丘一部の伊勢塚古墳に至るまでには、2回の失敗(墳丘の1/3、完全な石室・羨道!)がありました。

StrutureSensor(Roomcapture)との違いをつらつらと。

とにかく破綻無く継続できるエリアが広い。
電池消費量が尋常ではない。
後処理はデータ量によってそこそこ時間がかかる。
スキャン中のRGBカメラF値が変動?
点群データの量が1GBytesを越えてくると、後処理などでアプリが強制終了。
完全な暗所では、破綻。
鏡や反射するものがあってもその一部分で誤差や計測不可が出るだけで、全体の破綻にはつながらない。(パターン方式とToFの違い?)
最大レンジは、同じくらい(良条件で4mほど)
最大レンジを短くしても取れる形状が細かくなることは無かった。
直射日光環境でも20cmくらいまで近づければ形状が取れる。
設定項目が大量にある・・・
外気温30度越えで15分ほど連続スキャンしていたところ熱により端末シャットダウン。
アプリ起動中にフラッシュライトの併用できず。
(7/3にZenfoneARへのフィッティングがされていますが、それより前のバージョンです)

開発本家の説明を読むと形状を記録するというより、空間を理解するというのがふさわしいアプリです。多数ある設定を理解して使いこなせれば、20m級の墳丘や周辺と石室を丸ごと簡易計測できてしまいそうな予感。

でも、高速充電に対応したモバイルバッテリーは必須のようです。












2017年6月29日木曜日

誰でも3Dスキャンという時代が来た

ZenfoneAR
ASUSのTango付きDaydream対応スマートフォンが届きました。

Daydream:googleのVR規格
Tango:googleのAR規格

国内正規販売でこの二つに対応しているスマートフォンは、2017年7月初旬時点でこの機種しかないはず。

すでにTangoを使用して複数部屋のオフィスを点群データ化するSketchfabが上がっているなど、StructureSensorより広域のスキャンが容易に出来る予感。

今週末にでも、どこかにいって古墳で試したい気分です




2017年6月21日水曜日

宮崎県の横穴式石室は23基?

偶々西都市に寄る用事があり、”西都市立歴史民族資料館”に立ち寄ってきました。
西都原古墳群の中にある”宮崎県立西都原考古博物館”とは違いこじんまりとはしています。ですが、県立の方には無い市内横穴墓の情報が結構あり図書館の資料とあわせて幾つか面白い情報を仕入れられました。

古墳はあれど横穴式石室の極端に少ない宮崎県。資料館の千畑古墳の説明資料に”県内の横石室は推定含めて23例”との記載が。野首遺跡、鬼の窟古墳の調査資料などをダウンロードしてきて石室の近隣類例に記載されている古墳を列挙してみます。
(青太字は見学したことのある古墳)

南下古墳群2号墳(奥壁露出 推定?)
南下古墳群24号墳(完存)

伊勢ケ浜古墳群6号墳
伊勢ケ浜古墳群7号墳(石室下部残存)
川南古墳群(国光塚)(北東グループのはずれにある円墳らしい)
持田古墳群84号墳(3面図がある 複室 胴張り無し 天井は段の塚穴タイプのよう)
持田古墳群無号(謎)
永山古墳(石室下部残存)
野首1号墳(東九州自動車道の下?)
野首2号墳(東九州自動車道の下?)
西都原古墳群鬼の窟古墳(完存)
千畑古墳(完存)
常心塚古墳(陥没 推定?)
新田原古墳44号墳(飛行場造成 消滅)
新田原古墳45号墳(飛行場造成 消滅 3面図がある 無袖単室 側壁に立柱石ようなもの)
新田原古墳58号墳(百足塚)(発掘調査で確実視)

福長院塚古墳(赤江町古墳)(推定?)
狐塚古墳(石室下部残存 埋めた?)
鬼ケ城1号墳(石室下部残存)
島内1号墓?(石室下部残存)

あと三基たりない・・・
カウントされているのは伊勢ケ浜古墳群の4号5号、東郷古墳や細田古墳とかかなぁ。

それにしても宮崎県全体で、兵庫や岡山の古墳群1グループにも満たない石室の数というのは、地域特性とはいえなんだか少し寂しい。





2017年6月13日火曜日

岡山県_真庭市_定東塚古墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※スキャン&撮影してからすでに1年半が経過してしまった大谷・定古墳群を構築中。道路を挟んで東側の駐車場すぐに開口している定東塚古墳。3Dモデルを作成してみると、玄門付近が最大幅になる玄室形状をしています。天井も高く後続する定北古墳とは広々感が違います。


時間の都合上枚数をケチって”空間の裂け目”が出来てしまった高画質全天球。慌てて品質に反映された悪い例ですね。


2017年6月6日火曜日

長野県_飯田市_馬背塚古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※見学中に小学生に囲まれた思い出の馬背塚古墳。墳丘の3D化(GoPro*Pix4D)もこの時点で自身三例目。ただ、GoProでは開口部暗所が画像化で来ていないので、石室とはかなり強引な結合です。

後円部の石室は、2016年5月時点で入室禁止。小学生への説明員としていらっしゃっていた方によると、入れるように復元を要望されているとのことでした。近くの御猿堂古墳はさらに入室がきつくなるので、こちらで無袖石室も見学できると有難い気がします。

ただ、巨石で隙間が多いせいか全天球で見直すとなんだか不安定さを感じるんですよね~


2017年5月28日日曜日

2017年の技術は古墳見学を楽しくさせられるか

5月、6月になるとスマートフォンに関するイベントが行われます。今年もgoogle I/Oが行われす、でに世間一般にもずいぶんと浸透してきたARやVRに関しても、いろいろと進化がありました。

下は、すでに発売されている”Tango”搭載ファブレット(日本でも発売されているPhab2Pro)で計測したオフィスデータ。GooglePlayでダウンロードできるアプリで作成されたようです。



基本的なシステム的は、ほぼ私が常用しているStructureSensorと同じですが、非常に広域の点群を連続して計測した上に破綻無く連結できています。古墳の石室に転用するならば、複室や形状が複雑な石室も、一撃で計測できることに。

googleさんは、さらに屋内での位置情報を高精度させる構え。(店舗のどの商品前にいるかなどが判別できるレベル)


近い将来、画像のようなより詳細な説明が
”現実の空間に浮遊する”状況がでてくると古墳見学の質問に
石室内空間にマーカー登録しても大丈夫ですか?
が追加されるそう。
(すでにスマホ+アプリでも画像のようなことはできる模様)

今年のiPhoneには、同様の技術が載るという噂もありますし空間記録飛躍の年になるのかもしれません。


2017年5月21日日曜日

群馬県_吉岡町_南下古墳群B号(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。

ストリートビューは、カマドウマがかなり多いので虫嫌いの方はご注意ください。





※小さなエリアで石室の変遷が見学できる南下古墳群。ストリートビューで奥壁/玄門を並べてみるだけで面白いです。その編年順のなかで中間に位置するB号墳。C号D号に比べて石室高が高くなるこの後のA号E号には続かない特徴を持っています。(石室高さだと群馬県でも最も高い部類)

2017年のPhotoscanで作成した石室は、全天球とPhotoscanの向けプランで撮影した写真で作成しています。こちらは、全天球ををすでに作成していたため(+時間の都合)Photoscanの向けプランだけのデータで作成。300枚程度ではありますが、玄門/羨道の狭い部分も綺麗に再現できました。


2017年5月12日金曜日

宮城県_亘理町_竹の花横穴墓(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※2017/05/12時点最北の3Dデータ化古墳/横穴墓。情報をもとに訪問してみると、想像を超えたサイズの横穴墓がありました。どのくらい大きいかというと・・・

上から石舞台古墳、竹の花横穴墓、長柄横穴群11号










玄室床面積では、あの石舞台古墳を上回ってしまうほど。大型の横穴墓が多く存在する長柄横穴群(画像は11号 3.4×4.2m)ですら小さく見えてしまいます。

千葉県米満横穴群の朱塗り横穴墓玄室長辺11mや東京都久保ヶ谷戸横穴墓の玄室長7m+墓道19mといった一部規模については超えるものもあるらしいのですが、片方は昨今確認されておらず片方は消滅(レプリカ)といった状況。最大級の横穴墓を見たい場合には、亘理町に。




2017年5月7日日曜日

赤外線で撮影して、AIで着色する。

なんとか赤外線撮影を出来ないものかと、いろいろ記事をあさっていると通常のデジカメでも長時間露光することで簡易の赤外線撮影が出来ることがわかりました。

早速、可視光カットフィルターを購入して、デジカメ(パナソニックGH1)に装着。撮影対象として選んだのは、いまだ主体部発見の報を聞かない琵琶塚古墳(栃木県小山市)。

日の出30分前に到着して、カメラを三脚に固定。5分間のバルブ撮影で取れた画像がこちら。(ISOなど特に考えず・・・)

















琵琶塚古墳後円部。日の出を20分前に控えて、すでにずいぶんな明るさの状況。たしか植生は、近赤外線を反射するとかで手前の菜の花畑はずいぶん真っ白になってしまいました。墳丘は見た目と同じ程度にはトレンチ跡が見えています。

仮に外光がまったく無いような状況で、普通のデジカメではなく、PENTAX 645Z IRのような専門機種で撮影したらどうなるのか気になります。


赤外線とはまったく関係ないディープラーニングが頭に浮かび、なぜか、この白黒にも似た画像をAIで色付け。

















使用したサービスは、早稲田大学のディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け
白黒の菜の花畑がちゃんと黄色になりました。装飾古墳の記録白黒写真などを突っ込んでもさすがに色付けは上手くいきませんでした。

普通の全天球はこちら。これはこれでなかなかいい全天球になっています。

2017年5月3日水曜日

フィルム写真から3D化ができる!

デジタル化されていない動画像やデータの再利用を考えて・・・
いえ特に考えてもいなかったのですが、結果的に再利用のための要素を事前検証していたような形になりました。

○低画像からの再現(どんなデータが後に活用されるか分からない)
http://gadgetkofun.blogspot.jp/2017/01/blog-post_19.html

○古い白黒写真からの再現(1947年の航空写真から地形3D化)
http://gadgetkofun.blogspot.jp/2017/02/19473d.html

○動画切り出しからの3D化(動画で古墳を見ていると思ったら3Dだった)
http://gadgetkofun.blogspot.jp/2017/01/3d.html

以上を踏まえて古い写真や動画を探していると、Youtubeで公開されている虎塚古墳の画像を発見。(双葉町の清戸迫横穴も一部入っている)



動画に虎塚古墳の石室が撮影されている部分のみを画像として切り出して、PhotoScanにいろいろな設定で仕掛けてみたのですが上手くいきませんでした。8mmフィルム?を直接デジタル化したものではなく、スクリーンに写したものを撮影するような手法が含まれている感じです。

ちょうど、山鹿市馬塚古墳の3D化で連絡していた蕨手様に”フィルム写真からも3D化できるかも”とお話したところ、思い当たる古墳写真があるとのこと。
渡りに船で塚坊主古墳のフィルム写真(デジタル化済みデータ)をお借りして、作成したのがこちら。


撮影時に注目していた箇所の枚数が多く、自身も想定していなかったほど綺麗に3D化できました。(蕨手様の写真経緯記事3D化記事

思いが枚数という形で発露した写真(と、ちゃんと保管)が四半世紀後に活用される。文化財に限らず、他にも似たような事例が今後出てくるかもしれません。


2017年4月24日月曜日

赤色立体地図、無料になる(古墳を探すのは無理)

MAPSHOP 赤色立体地図販売サイト

天皇陵を丸裸にしてきたあの赤色立体地図が無料に!!
とはいえ、使用されているデータは国土地理院の基盤地図情報なので、あの精度を期待すると残念感じになります。
さらに、無料で公開されているのは10mメッシュなのでさらに荒く・・・。
どのくらい荒いかというと



あの関東の有名古墳群がこんな感じになるくらい。
(画像上が北です)

本気で小型の古墳を探したい方は、今月中に発売される赤色立体地図RRIM5+ (10m+5mハイブリッド) を購入するしかないようです。

とはいえ、火山や河川といった地形を見るには十分すぎる代物です。

~~~~~~~~~
ちょっと思い出したので追記

学術利用であれば、ドイツの合成開口レーダー衛星 「TanDEM-X」のデータも使用できるはずです。実データを見ていないのでなんともですが、最小1*2mの解像度があると記載があります。もし、そのレベルで日本全国撮影されているのなら古墳探索に大活躍すデータとなりそうですが。

2017年4月11日火曜日

群馬県_高崎市_漆山古墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


左側壁
右側壁







床面










※近場現地説明会?と古墳情報発信イベントに惹かれて群馬へ。折角の群馬なので朝から吉岡町の古墳を3D化したり、午後のイベントでの使用写真に”あ゛~”となったり、さらには漆山古墳である方にばったり出会ったりと短いながら中々に面白い墳旅になりました。

さて、大手新聞でも取り上げられていたためか途切れなく見学者がいらっしゃる状況。この状況で3D化を考えるというのもアレなのですが・・・
1、グループで石室内を見学中→羨道には人が居ない&注意が行かないので撮影。帰ってPhtoscanで3D化
2、グループ入れ替わりのタイミングで石室を前後2回に分けて3Dスキャン。
1は簡単に達成できるも、2が難しく少し人手の減る11時くらいまで滞在してやっとでした。もちろん全天球は無理筋です。
帰宅後、計測も兼ねている3DスキャンデータにPhotoscanデータのサイズをあわせて全体手動連結。石室全体像を作成しました。

石室自体も中々特色のある構成。加工された凝灰岩の隙間には川原石とともに棒状片岩が。遊離したまぐさ石は観音塚古墳や野殿天王塚古墳を思わせますし、近隣石室で見られる要素が一つに纏まっている様にも見えます。古墳自体の調査もまだ続くようなので続報に期待しましょう。



2017年4月9日日曜日

兵庫県_たつの市_馬立古墳群7号墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※スキャン/全天球写真を撮影した馬立古墳群の古墳もこれでいったん最後。この7号墳は、全天球を見ても3Dを見ても袖や天井の一段下げが無く純粋な無袖横穴式石室に見えます。なぜか1号や6号にいっぱい居たげじげじさんは、この石室には居ませんでした。

手近な3基をデータ化した後、古墳群を一回り。そこかしこに古墳がありしっかりと石室が残っている様は、古墳県兵庫の一端を見た気がしました。

2017年4月6日木曜日

千葉県_長柄町_長柄横穴群第1支群第4小支群(Ver2.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※第一支群第4小支群で唯一内部を見学できる19号墓。なぜか3Dスキャンに失敗するので、最終的にPhotosacanで作ることに。

登って撮影していないので、高壇下から精一杯1脚などを伸ばして、内部側から外側へ撮影しています。その結果、入り口からでは殆ど気が付かない溝のようなものがあります。(全天球でも確認できます)

棺座も左が大きく右は少し細め、付帯した設備の有り無しなど、並列2棺座にも上下関係があったのでしょうか。

2017年3月29日水曜日

長野県_飯田市_姫塚古墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※飯田市の姫塚古墳。3Dモデルがなにやらピンク色ですが、実際石室に入るとそんな色です。羨道に神社への道が懸架されていたり曲がっていたり・・・。ですが、3Dモデルで平面系を見ると、意外と普通の片袖石室に見えてきたりも。

飯田市の資料だと飯沼雲彩寺古墳に先行するC類。近くのおかん塚古墳がA類、上溝天神塚古墳がB類と10分も歩かない距離に3種類の石室があるお徳エリアです。(D類は高岡1号墳など)

2017年3月25日土曜日

ストリートビューの繋げ方が変更になっていた。

ちょっと遠出して古墳巡り。久しぶりに大型の石室を周ってきたので、撮影した複数枚の全天球をスマホアプリで連結しようとすると・・・なんだかメニューが変わってる。操作方法をなんとなく理解しながら、画像を連結しました。


Googleストリートビュー(Kitkat以降Android端末用)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.street&hl=ja
(手順が変わったバージョンは不明です)

備忘録も兼ねて全天球写真を繋げていきましょう。
なお、他の方がアップロードした全天球写真や公式のストリートビューに連結できないのは変わりありません。

それでは、iOS版のストリートビューアプリを例に記載します。

画像1
画像2
画像3
画像4
画像5
画像6







1、位置登録/公開している360°パノラマ写真が複数枚あることが前提です。

2、画像1のように登録されている360°パノラマ写真を複数選択します。

3、画像を選択後、右上の”・・・”を押します。画像2のメニューが表示されるので、”写真を移動して結合”を選択します。

4、画像3のように上段に地図+360°パノラマ写真の位置、中段に360°パノラマ写真が、下段に方角が表示されています。赤色の丸付き数字が選択されている画像です。

上段の地図では、360°パノラマ写真の位置が微調整できます。画像のGPS情報や初期に登録した位置情報が間違えているときには修正しましょう。
中段、下段は360°パノラマ写真の方角を決定します。360°パノラマ写真の画像の中で方角が分かっている方向を中段であわせた後、下段でその方角にあわせます。ストリートビューらしく見せる一番重要なポイントです。

5、画像4では連結するもう一方の画像を選択しています。同様に位置の微調整と画像の方角を決定します。

6、画像5では、他の画像でグレーになって線をタップして、白線にします。この操作で連結がされたことになります。その上で、右上のチェックを押して保存すれば完了です。

7、保存直後に表示を確認するメニューがあり、選択すると画像6の表示となります。ストリートビュー同様矢印が出ますので、矢印を押したとき動作に間違いが無いか確認しましょう。古墳石室的に表現すると、奥壁に向かっていた矢印を押したのに次の画像で側壁が正面に来たなどです。


一つの画像から複数矢印が出るなどの連結も可能でした。以前の連結よりは、連結線や方角修正が分かりやすくなっています。ただ、修正中なのか結構頻繁にアプリが強制終了してしまうことがあるので、多くの連結を作成するときにはこまめに保存をしましょう。


撮影場所の関係で撮影の高さや水平などそれほど気にしていませんが、よりストリートビューらしさを求めるのであれば、以下のアドバイスを参考に撮影されると良いと思います。

https://support.google.com/maps/answer/6281877?hl=ja&ref_topic=6275604

2017年3月15日水曜日

石人/埴輪を3Dプリントしてみよう その2

その2と言っても、その1で作成できた3Dデータを3Dプリントサービスに送るだけ。

検索で上位に出てくる&CMでも良く見かけるDMM.makeにプリントを依頼します。

簡単な手順 前提としてDMMのアカウント持っていること
・その1で作成した3Dデータをアップロードする。
・自動のチェックが終わった後に、使用する素材と実際の注文を行う。
(大きさととともに素材の選択は大きく価格に効いてきます)
・細かい部分で精度が出ない/崩れ易い部分があるが問題ないか?という確認がDMMからくることも。
・印刷開始→発送で手元に3Dモデルが届く。

DMMのより詳しい手順や注意点は、こちらです。

そして、送られてきた臼塚古墳石甲がこちら。
95mmのチョコボールよりさらに小さい手乗り石甲。

現実でも荒削りの東側石甲。台座との隙間に埋め込まれた石材も再現。

現実でも精緻な西側石甲。台座との連結部分が細くなっていること
東側と比べて凸凹が少ない様子を再現。

なお、この二体でお値段は5,400円。材料はナイロン。3Dプリンターをお持ちの方であればより大きいものの作成は可能でしょう。原寸大となるとまたすこし違った造型手法が必要になると考えています。

2017年3月12日日曜日

群馬県_前橋市_宝塔山古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


 ※群馬終末期古墳の頂点ともいえる宝塔山古墳。3Dスキャンや写真測量などいろいろ試してみましたが、なかなか石棺も含めた完全な形にはならず・・・。一番全体像が分かりやすく作成できたPhotoScanのデータを使用しました。玄室および石棺は再現できていないデータとなります。

二子山古墳、愛宕山古墳は、まだ一度もスキャンや全天球撮影に立ち入ったことないので、一連の古墳群として訪れねば。資料館も。


2017年3月8日水曜日

あったかいんだからぁ石室内部は

朝7:15 朝の散歩で行きかう人々の好奇の目に晒されながら、群馬県吉岡町南下古墳群E号墳石室前に赤外線サーマルカメラを構えた人影。横穴式石室に夏に入るとひんやりするなんていう話もありますが、冬に入ると暖かいのか!?という謎検証。当日の前橋地方気象台は、最低気温1.4℃前日の最高気温は12℃を記録しています。
果たして、その結果は・・・















あったかいんだからぁ(2年遅れ・・・)
石室内部6.5~7.1℃
石室羨道(最も温度の低い箇所)-1℃
左上日当たりが良い場所 13℃

外気がおそらくマイナスになっていそうな夜間にも、石室内部は6℃以上をキープしてきたことになります。これは、住みたくなりますね?


元ネタは、赤外線でピラミッドに謎の空間(ミュー粒子の結果がクローズアップされていますが、赤外線による調査グループもあります)

以前、長柄横穴群に使用した際にはかなり日が昇った後だったので外気のほうが高くなっていました。また、直射日光の当たる部分も多く表面上の温度上昇に埋没している印象。

古墳での主体部探しに、ワンショットの赤外線サーマルを使用するのであれば
・乾燥している時期
・寒暖差の激しい季節
・日の出前の時間帯!
を狙うと良いのかも。
(注意!私は非破壊検査などの正しい知識は持っていない人間です)








2017年3月6日月曜日

漆山古墳周辺の1947年&素組み漆山古墳石室

高崎市漆山古墳が限定公開!という新聞の煽り文句に誘われて、別件も含めて群馬にGO。石室見学の合間に地元の見学者様と立ち話などをしていると、
1、漆山古墳の前方部はずいぶん削られた
2、大きな円墳もあった

帰って早速、国土地理院の航空写真を確認してみるとそれらしいものが。。。
























出展:国土地理院 航空写真 R256-No1

漆山古墳の南側・・・家屋配置は1947年から変わっていません。GoogleMAPと比較すると15mほど緑が短くなっています。また、漆山古墳の東側に地割りが円の場所があります。そして、漆山古墳の北側約150m北にあるこの地割りって60~80級の前方後円墳では???上毛古墳総覧や平成上毛古墳総覧(仮)でどういう扱いになっているの気になります。位置情報など含めてデータベース化してくれると、過去写真とのマッチングも楽そうですが・・・果たして。

追記
所在地の小字が”蔵王塚”と聞いていたことを思い出し、検索してみるとあっさりと判明。
円墳は蔵王塚古墳、前方後円墳は御堂塚古墳とのこと。

出展Webサイト
群馬県近隣の名所・旧跡を訪ねています。(七福神の案内人様)
http://blogs.yahoo.co.jp/minigter/69483897.html

平成上毛古墳総覧(仮)早く出ないかなぁ。

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他の見学者の間隙を縫って写真測量とレーザースキャン。入り口は内部で説明を行っている間に、内部は人が少なくなってから。正解(測量三面図)があるので連結はやりやすいです。以下は素組み版側壁Matcap。




2017年2月28日火曜日

山梨県_山梨市_天神塚古墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※山梨市岩下温泉旅館の隣にある天神塚古墳。奥壁付近の最大幅のわりには天井高が低い印象を受けますが、それでも大人が十分たって歩けるものです。羽子板型の床面でここまで大きいものは初めてかもしれません。

染み出す雨水でマーブル状の壁面もなかなか。(緑が鮮やかだけどまたヒカリゴケじゃないよね^^;)

ただ、測量用の白線?がしっかりと残っているのがなんとも残念。


注意 お隣の温泉旅館さんと非常に近接しています。三脚などの長いものを持っていると不審がられる可能性があります。

2017年2月27日月曜日

数年で進化する考古学と3Dプリンターの関わり

考古学遺物の3Dプリンティングを目的としてた前回の記事の後、ここ数年の3Dプリンターと考古学について検索しているとあまりにも衝撃的な講座が行われていましたた。

衝撃的な講座はひとまず置いといては、google先生で結果の期限を切って検索してみます。(検索結果の”ツール”から期限を指定可能)
検索ワードは、”考古学”と”3Dプリンター”です。

2010年1月1日以前
先頭に出てくるのは、水中考古学の論文やトピック。この中に”3Dプリンター”というワードが出てくるようです。3Dプリンター自体も製品として存在し、活用例として考古学が挙げられています。

2010年
検索結果TOPは、”国立特別支援教育総合研究所”のPDFですが、参照している資料や機材が新しいものなので2010年のものからは削除。奈良先端科学技術大学院大学の資料に、文化財のアーカイブの方法として3Dプリンターが出現します
※この資料の中には”初めて発掘されたというマスコミ報道直後は、 多数の考古学ファンで溢れ返る発掘現場も、 しばらくすると閑古鳥がなき、 予算の無駄遣いが問題視される愚策を繰り返す”というなかなかに辛らつな文言も。


2011年
複数メーカの製品が検索でHITするようになります。また、昭和女子大に導入され渋谷駅地下鉄を血管のように3Dプリントした導入事例なども少し見つかります。


2012年
私も使用している”Skanect”の記事が出てくると同時に、3Dスキャナと3Dプリンターを連結して使用する記事が出てきます。市販の3Dスキャン機器”Kinect”が解析されて、PC等で使えるようになったのも大きな理由でしょうか。


2013年
いわゆる”テック系”のサイトにも3Dプリンター記事が出現します。また、東大の助教さんが、”3Dプリンタが歴史学習に与えるインパクト”としてブログの記事をあげていらっしゃいます。
※3Dプリンタで模型図・建物・備品などを複製し、授業で活用ということを5年後くらいと想像されています


2014年
博物館レベルで出土品を3Dプリントアウトして展示する・研究に活用するという事例が増えてきます。三角縁神獣鏡をプリントアウトしたのは、かなり有名かもしれません。


2015年
県の博物館レベルでも3Dプリンターの導入が始まり、展示物作成が始まります。国内だと藤ノ木古墳の出土物を印刷。国外だと、破壊された歴史的建造物の再現を試みたりしてます。個人レベルでも考古資料を3Dプリントされる方出現してきます。


2016年~現在
3Dにプリントアウトしたことによる考古学的発見が記事として見つかります。他の検索結果からも、3Dプリンターと考古学の関連は増えてきていることが分かります。

そんな中、検索結果から栃木県県立博物館が 
3D計測された文化財のデータをもとに3Dプリンターを使いこなしてみよう。”
という講座を行っていたことが分かりました。
受講して見たかったな~と思いながら、ページを開いてみると・・・

小学校4年生~中学校3年生が対象!マジかっ!!

小学生対象にしたアイデアソン・ハッカソン(アイデアを出してそれを実現してみようというイベント)で3Dプリンターを使用しているのは見たことがあります。しかし、ここまでピンポイント・・・考古学×3Dプリンターというのは驚きです。

受講時間からみると、3Dデータとプリンターを説明して、印刷が始まるまでの工程見せるというところでしょうか。(レーザースキャナを栃木県に納入しているFAROとか絡んでそう^^;)恐るべし栃木県博です。


数年の内にこのような人材が社会に出てくるとなると、考古学に限らずいろいろ変革を迫られそうです。








2017年2月21日火曜日

石人/埴輪を3Dプリントしてみよう その1

3Dデータの作成をすっ飛ばして、3Dプリントアウト。
最も簡単な例として、石甲を試してみました。

○PC環境:Windows10
○使用するソフトウェア:マイクロソフト社3DBuilder
特に登録や購入が必要なく、Windows10のパソコンであれば勝手に入ってるであろうソフトです。3Dデータ操作の基本的なことが行える”ペイント”のようなソフトです。

○すでに、レーザースキャナやSfM(Photogrammetry)で3Dデータがある前提

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石人/埴輪を3Dプリントしてみよう

手順1、ソフトウェアに3Dデータを読み込む。

画像1
台座に置かれた埴輪や石人を3Dスキャンすると、画像1のように台座の裏面がデータ化されず不正なデータとなります。(正四面体の1面が抜けていて面の厚さが0のような状態)

手順2、修復ボタンを押す。(画像1の”ここをクリックしてください”)
画像2
修復を行うと画像2のように、台座の底に面が形成され不正なデータでは無くなります。見た目以上に難しい処理を行っているので、低スペックのPCでは時間がかかります。

手順3、3Dプリンターの造詣サイズに合わせて、3Dモデルを方向を変える。
画像3
3Dプリンタの製品や使用する素材によって、印刷が可能なサイズが変ります。このデータは画像3のように直立ですが、長いものを出来るだけ大きく印刷するときには対角線上に配置するなど工夫が必要です。

手順4、プリントアウトするサイズを変更する。
画像4

画像4の数字を変更して、実サイズを調整します。今回は長軸を約20分の1サイズの67.5mmに設定。南京錠マークをクリックし開錠してしまうと、XYZ軸の特定方向のみ変更してしまうので注意。3Dプリントアウトする体積=素材の量=お値段が決まる重要な項目です。

小技
石甲の中心軸に沿って中空を設けたりすると、必要な素材が減り価格が下がります。材料によっては、自身を支えられなくなって崩れてしまったりするので考えて行いましょう。

この後、3Dプリンターやプリントアウトサービスにあわせたフォーマットで保存します。パソコンに3Dプリンタが接続されていれば、そのまま”印刷”も可能です

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石製出土品に関してはそれほど問題ないと思いますが、この手法で作成できたあくまで表面形状を再現しているだけです。埴輪などの中空形状を持つものに関しては、3Dデータ作成時から、内部表現に留意する必要があります。次に挙げるようなデータである程度の厚みを持たせればそのまま3Dプリント可能です。

確認できる内部までちゃんと再現されている例
埴輪をいろんな角度で見てみよう!-埴輪3D映像の公開-
小松市埋蔵文化センター
http://www.city.komatsu.lg.jp/13319.htm
(PDFに3Dモデルを組み込んでいる形式 PCの性能が低いと読み込みが大変なので注意)

2017年2月17日金曜日

神奈川県_横浜市_宮ノ前横穴群B4(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※横浜市栄区にある稀に見る住宅密集地内横穴墓群です。見学するのに、タイムズなどの有料駐車場に車を停めるというのも珍しい体験です。




















ここの特徴は、公開されている24基中15基が棺室付帯の複室構造であること。棺室と説明されているものの、人一人横たえられるサイズとは異なります。玄室とほぼ同規模の棺室を持つものから棺室らしいサイズのものまで、横穴式石室が横口式石槨にいたる変遷と似たような形状の横穴墓が並んでいます。別の説明版では、この形状を”鎌倉式”と呼んでいますが、数は少ないながらも近くは大磯、茨城や伊豆にも似たような横穴墓はあったような・・・。

残念ながらフェンスがありA群E群は近づけず、B群C群D群も内部見学はできません。期間限定で公園として整備されており見学自体は楽な横穴群です。高台にありマンションや建物が下方に見えるので撮影には注意が必要かもしれません。

2017年2月13日月曜日

個人による墳丘/石室/出土品 3Dプリントの可能性

資料館や博物館でよく見かけるレプリカや模型。
一品物であるそれらは、非常に高価・・・らしいです。

一部の博物館で銅鏡や文様に関して3Dプリントを使った複製が始まっていますが、個人レベルではあまり見かけないもの。

そもそも3Dプリンタの現状は、3Dモデリングソフトで綺麗なモデルを作ったものをプリントすることが多く、3Dスキャン→3Dプリンティングというルートでは”人物”をたまに見るくらいで用途が広がっているような感じではありません。

すこし古い記事ですが、ITmediaで3Dスキャンからの3Dプリントまでの解説をしている記事を見つけたので、こういった記事を参考に3Dプリント可能なデータを作成してみます。
(本ブログで使っているのは”その他デバイスを用いた3Dスキャン”で出てくるStructureSensorですが概ね同じことが出来ます)

ご厚意により、臼塚古墳の石甲のプリントアウト許可が出ましたので3Dプリンターの性能(と資金力・・・)にあわせ1/20スケール(長さ約6.5cm)でチャレンジしてみたいと思います。


2017年2月9日木曜日

Sketchfabデータの新しい見せ方 点群データ

Sketchfabに登録していると流れてくる機能アップのお知らせ。どうやら点群データの”点”についてサイズを変えられるようになった模様。最初は、”ふ~ん”くらいにしか思ってませんでしたが、Followしている方の登録データを見て”なるほどそういう使い方もあるか~”と納得。


Dr.Hugo Anderson-Whymark イギリスのオークニー諸島の墳墓や出土物を3D化されている方。今回取り上げた2つのデータはどちらもこの方によるものです。

今回の機能アップに伴うものではないですが、以前上げられている3Dデータにも参考になるものがあります。一般に墳丘+石室の3Dデータは、墳丘のメッシュに遮られて石室が隠れてしまう状況にあります。墳丘と石室の関連性を見せるには、一部のデータをカットして、内部を見せる必要がありました。一部のデータを削除されていて、全方向から見えるわけでもないので視認には少し難あり。資料館にある模型はこういう物か1/2カット。

点群:3Dスキャンでの計測点
ポリゴンメッシュ:計測点同士をつないで出来た面  ・・・と理解




今回の点群のサイズ変更により可能となったのは、墳丘と石室を同時にデータを失うことなく出来るようになったこと(古墳で言うところの、墳丘と石室床面の併記)。点の大きさを調整することで、少し遠めから見れば墳丘面が、近づけば隙間から石室の構成がと、どちらも見栄えのする表現が出来ます。





点群データを出力する手段が自前では確立していないので少し勉強ですね~。
(Photoscanで出力できるが登録するとエラーになる・・・)

2017年2月7日火曜日

1947年の航空写真から地形3D化

終戦直後にアメリカ軍によって撮影された航空写真。
今回は、それらのデータを使用して簡単な地形・・・あわよくば古墳の発見につながらないかというチャレンジ。(簡単に言うとGoogleMAPで実現されているざっくり3Dの70年前版)

航空写真は以下から拝借ししました
USA-R389-25~31 USA-R389-59~65
栃木県鹿沼市南部~壬生町北部~下野市北部

非常にサイズが大きいので注意



結論から言うとなんとなく地形が分かるレベル。
古墳の高さはいうに及ばず、田畑と思われる場所でも細かい凹凸が出ているため、古墳の検出などは難しそうです。
3Dモデルに大型古墳と思しき場所と飛行場!?そしてクロップマークっぽいものに印をつけてみました。

印の6番は下野市下長田の群集墳に相当する場所。周溝含め40m弱くらいの円墳のようにも見えます。
印の7番は壬生町おもちゃの町の群集墳に相当する場所。完全な円になっていなくて、前方後円墳にも見える・・・
そのほかにも3D化されている範疇ではありませんが、下野市丸塚古墳の北北西300mの地点にもそれっぽい円マークがあったりと航空写真を眺めるだけでも古墳?を見つけることが出来ます。
撮影の時期(植生があるかどうか)や写真自体の解像度にも左右されますが、こういうチェックの仕方もありかも。

下は現代の航空レーザー測量データ。先ほどの3Dデータより広い琵琶塚古墳あたりまで写っています。(作成方法はこちら参照
こちらのデータだと吾妻古墳だけ特に”しもつけ感”がでています。

2017年2月5日日曜日

長柄横穴第二小群で見つけた穴

長柄横穴群での2016年末の撮影練習。地震の影響か11号墓の羨道が少し落下し内部の見学が出来なくなってしまいました。同じように少し崩れているところが無いか注意しながら見学していると、8号と9号の間にわずかな隙間が。




※赤丸部分が穴?

3Dスキャナを当ててみると1mほどの奥行きを検知。中がどうなっているかも分からないので、ThetaSに防滴ハードケースをかぶせて一脚に装備。恐る恐る突っ込んでみました。結果、撮影できたのが以下の全天球。(ThetaSで15秒ほどの露光時間です)



9号寄りは土砂が流入していますが、奥壁の相当する部分までには到達していません。写真から高さ1~1.5m、2*2くらいの正方形の穴?と想定しますが、近接する横穴墓と比べると加工が雑です。側面に規則的な穴があったりと、人の手がはいっている穴には違いはないのですが、何に利用されていた穴なのか見当もつきません。

先に想定したサイズの空間を3D第二小群にくっつけて見ました。

















ほぼ横一列に並ぶ長柄横穴群でなければ、ここに横穴があってもおかしくない配置。高壇式でもなければサイズも他と比べて小さく、この群での横穴とするには少し微妙。

長柄町に問い合わせてみると、穴があることは把握されているようです。
何の穴なのかは聞きそびれてしまいました。発掘調査報告書や公園整備時の資料には記載があるかもしれないので、該当資料のある図書館に伺った際にでも確認しようと思います。


2017年1月30日月曜日

動画で古墳を見ていると思ったら3Dだった

今冬はなかなか古墳周るほどの時間が無く、掲載できていない古墳の3Dデータを整理したりのんびりぎみ。それでも、ソフトのライセンス期限は切れていくので他の方のデータを何とか流用できないものかと考えました。

その過程で気が付いた”動画で撮影された古墳”
もしかして、フレームごとに画像化してPix4DやPhotoscanに仕掛ければ3D化できるかも・・・

ということで、古墳の空撮をされていた額田大玉様に許可をいただいて(感謝)、3D化処理してみました。




獲物となる滋賀県_東近江市_木村古墳群。

1、映像をフレームごとに画像化
2、ピンボケしている画像や光の反射が厳しいものを削除
3、久保山古墳と雨乞山古墳の画像に分離
4、古墳ごとの画像をPhotoscanで処理

ということで、作成できたのが次の3Dです。




久保山古墳の方は、1/2くらいの墳丘が欠けてしまっていたので、残念ながら非公開。
雨乞山古墳も角が一箇所作成できなかったものの、両方の作り出しや復元主体部などがしっかりと再現されています。

フルハイビジョン動画が当然となり綺麗な画像が使用できること。静止物の動画であればそこまで大きな画面の動きが無いことなど複数の要因はあると思いますが、予想以上の3Dとなりました。容易に石室動画や墳丘を歩いて撮影の動画を同じように使えるかは・・・難しいと言わざるを終えませんが、多少でもオーバーラップなどを意識して撮影すれば今後のソフト如何では何とかなるかもしれません。


それにしても、高解像度動画(4Kやそれ以上)で公開している世界遺産(建築等)や美術品(絵画よりも彫刻など)も同様のことが出来てしまうとなると・・・

2017年1月24日火曜日

千葉県_長柄町_長柄横穴群第1支群第2小支群(Ver2.0)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※首都圏内では、綺麗に整備されている横穴群上位ランク(+トイレが開いているのは長居する人間にはうれしい)。昨年末に訪問した際には、11号が羨道一部崩落で入れなくなっていました。(全天球は2015/3月のもの)

横穴墓とは別になんだか変な穴があることに気が付き、ハードケース付きThetaS突っ込みを実施しました。掲示の3D・全天球ともに写っていますが詳細は別記事にて。


横穴””をそれぞれの横穴墓までPix4DやPhotoscanで3D化することが出来るかのチャレンジでしたが、そこそこ8号墓は形になりました。ただ、内部との色味差や棺座が再現されていなかったりとなかなかに難しい部分もあります。
なお、撮影はパナ GH-1 全体で250枚の画像から出来ています。