注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2019年8月25日日曜日

奈良県_大和郡山市_笹尾古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


2018年9月12日午後の写真

※2018年9月12日に訪問した際には、台風の直後ということもありとても見学できる状態に無かった笹尾古墳。2019年3月22日に再訪すると、倒木が綺麗に片付けられていました。解説板はあるものの、石室の図面は記載がなく調べても発掘調査報告書は出ていなさそう。

奈良の大型石室にしては、側壁は小型の石材で玄室を構成しています。ただ、その空間形状・サイズ自体は岩屋山式にかなり近く、峯塚古墳石室2018年現状の幅を30cm程度広げた物とほぼ同形となっています。須恵器が出土していることから、6世紀末~7世紀前半という埋葬時期も、なにも出土していない他の岩屋山式に比べると多少確度が高いのかな?もう少し研究の俎上に上がっても良い石室だと思います。


2019年8月20日火曜日

徳島県_阿波市_穴薬師古墳(Ver1.0)

 

3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。

※最奥壁の傾斜や懸架されている石材は段の塚を思わせる穴薬師古墳。玄室の範囲も不明瞭&天井のラインは歪んでいるしでどこに元々の形状が残っているのか分からない状況。特に奥壁から三枚目の天井石には、コンクリートが青石の下に懸架されていたりと、そもそも積みなおした?といろいろ考えさせる石室です。石室前に”粟国造古墳”の石柱通り、跡なのかも。

ストリートビューにそこそこ大きな蜘蛛が映り込んでいますので、苦手な方は注意。

2019年8月17日土曜日

岡山県_総社市_天神古墳群1号墳7号墳8号墳10号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。

※岡山県総社市にある三因古墳群の支群の1つ、天神古墳群。古墳群見学の2日目。ある程度整備されている範疇の最高所にある1号墳付近から、古墳らしき盛り上がりや石材をみつけてうろうろ。なんだかんだで、この時点で残りの良いものの取捨選択をしているんですよね。

全天球写真は無いので、近接する数基をまとめて紹介します。番号については、古墳奮闘様を参照しています。(看板ずいぶん無くなっているような)

〇1号墳
整備されている範疇では、最高所。明らかに整備されていない境目がありましたので、より高所の探索はあきらめました。定番の天井石隙間からの奥壁付近空間スキャン。

〇7号墳
残りが良いものでは最高所の石室。60号や40号周辺と比べると少し石室の縦横が小さくなっています。

〇8号墳
残りは悪いものの奥壁付近が見れるためスキャン。植生を整理できればもう少し綺麗になるかもしれません。なんとなく、奥壁に向かって窄まる形。

〇10号墳
奥壁がこの古墳群では見られないくの字型に。残っている天井石は水平懸架されているので、なんでこんな形になったのか。奥壁側にもう一枚天井石があって、奥壁上段が倒れかかっているとか?

2019年8月13日火曜日

岡山県_総社市_天神古墳群15号墳14号墳13号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。

※岡山県総社市にある三因古墳群の支群の1つ、天神古墳群。古墳群見学の2日目。そこそこ残りのいい石室には、赤い杭が打ってあって奥壁に標高が描いてあるなど計測された形跡があるのですがどうにも情報がありません。

全天球写真は無いので、近接する数基をまとめて紹介します。番号については、古墳奮闘様を参照しています。(看板ずいぶん無くなっているような)

〇15号墳
この古墳群の中で、残りの良い石室のうちの一つ。墳丘がしっかりと残っている部類で、天井石厚は撮れていません。ここも計測された痕跡があります。

〇14号墳

奥壁部分が植生が多くあまり明瞭にスキャンは出来ていません。ただ、落ちかけの天井石やその延長線上の窪みまで合わせると、何となく細長い石室形状が見えてきている・・・ような。

〇13号墳
またまた、石材隙間からの玄室スキャン。側壁は傾いたのか、持ち送りなのか不明。天井石はそこそこ水平に懸架された状態を保っているので、これが原型?