注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2020年8月25日火曜日

宮崎県_西都市_千畑古墳(Ver2.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※元旦に潜るという荒行?場所に選ばれてしまった千畑古墳。宮崎県で自由に入れる横穴式石室といえばここしかないのです?相変わらず前方後円墳とは分からない墳丘と優美な畿内式の石室ですが、3次元モデルを観察すると羨道が少し曲がり気味だったりするなどすこし雑にも見えます。本場?の畿内の石室と比べると分が悪いのは当然なのですが・・・

この地域は、台地上の茶臼原古墳群とさらには横穴墓も多数ある地域なのですが、どうも崖面に木材切り出し用の道が付けられていたりと数年前から様変わりしています。杉の盗伐なども横行しているようなので、心配になりました。

なお全天球写真は、2016年に撮影したものなので3次元データの記録日とは異なります。

2020年8月22日土曜日

宮崎県_西都市_西都原古墳群206号墳(鬼の窟古墳)(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※西都原古墳群の中で唯一横穴式石室を見学できる鬼の窟古墳。そこまで大きい古墳ではないですが、周辺が平らな上に大型の古墳が無いため遠くからでも帽子のような墳丘を見つけることができます。墳丘も石室も復元整備されています。(どこかで、墳丘に松が生えている写真を見たような)

宮崎では珍しい横穴式石室ですが、そこまで高くない天井/玄室幅羨道幅がそこまで変わらない/長い羨道など、奈良周辺の終末期古墳に採用されているような形状をしています。宮崎県で残りの良い石室って大抵が畿内型の石室なんですよねぇ。。。

2020年8月15日土曜日

どこの古墳に行ったか、ひなたGISでまとめてみる

 見学した古墳/横穴墓をリストでまとめてはいるのですが、どうも一目でどこに行ったが分かりずらいので地図にポチポチプロットすることにしました。古墳界隈で良く使われるGoogleMapのマイマップではなく、宮崎県が公開している”ひなたGIS”を使用。

エクセルで、名前やら位置やらどういうデータを取得したか/データ公開の可否などを元々あったデータから引っ張ってきたりしながら作成。

ひなたGIS 2017年度下期以降一度でも見学した古墳/横穴墓でデータ公開可能な古墳/横穴墓地図

(地図データ:地理院_淡色地図、出典:国土地理院)

https://hgis.pref.miyazaki.lg.jp/hinata/hinata.html#DCcFQs0mkdax

青丸が古墳や横穴墓。

黒丸はそれ以外。

丸をクリックすると、名前やSketchfabへのリンクが表示されます。

普通の地図だけでなく、傾斜図やCS図、赤色立体地図などを重ねても閲覧できるのでなかなかに楽しいです。


2020年8月9日日曜日

山口県_防府市_大日古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。

※どうしてこんなところに岩屋山式石室が?となる防府市大日古墳。玄室長と羨道長や玄室幅と羨道幅の比など、形状からして類似する点は多く感じられます。戦前に同じ先生が測ったせいか、羨道の一番奥あたりに朱線が引いてあるんですよね~

お正月の時期に伺いましたが、入り口の石組にしめ縄が飾ってあるなど地元の方々からも大切にされている様子がうかがえました。

2020年8月1日土曜日

山口県_防府市_岩畠古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※角塚型石室の一つ、岩畠古墳。玄門立柱石が羨道側に飛び出るという特徴を持っていますが、空間はかっちり直方体。奥壁に大きな一枚岩を据えていて、広島の東側 備後のあたりの石室にも似ているような印象も受けます。奥壁が赤いのも少し赤いのも、その印象を強くします。