注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2015年9月29日火曜日

一般向け3Dスキャナ付き~~の萌芽か?

Intelが進めるrealsenseテクノロジー

テレビのCMでパソコン画面を見るだけで、パスワードが解除されるなどもその技術の一端です。



腕や手の形状などを認識してパソコン上のアプリを操作
顔をスキャンして画像と三次元形状を取り込み・・・など


今まで画面側つまりPCを使うユーザーを3Dスキャンしていた機能が多く、
StructureSensorと同じ様な使用方法はなかなか難しい状態でした。
(F200とよばれる使用者方向にターゲットを絞った機器を搭載)

9月に入りR200とよばれる外側に向けた3Dスキャナの開発者向け販売/送付がようやく始まったようです。

新センサーデバイス概説 インテル RealSense R200で進化した新機能とは?


2015/9時点ではこれらのセンサーが組み込まれたパソコンやタブレット、スマートフォンが発売されているわけではありません。あくまでバグや機能制限等々があり、アプリも欲しいものは自力で作ったり何が出来るのかを検討したりするための開発者向けです。パソコンの性能も第四世代Coreiプロセッサ(2013中盤以降のCPU)を最低条件、一部に第六世代Coreiプロセッサ(つい最近発売)を要求するというハイスペックっぷりです。(R200 Releasenoteより)
記事のとおり、動作はするようですが安易には手が出せません。

ただ、ここまで開発者向けの情報が出てきたのなら一般向けは早ければ来年春モデル。遅くとも1年後くらいには搭載してくるパソコン/タブレットも出てくるものと思われます。

もし使い方のアイデアがありアプリ開発のスキルもあれば今から手を出しておいても損はないでしょう。
RealsenseR200数台で全方向3Dスキャンをカバーする3Dスキャナ版Thetaみたいなのとか・・・
(被らない様に時差式でスキャンかなぁ それでも1分ぐらいで横穴墓測量できそう)





2015年9月26日土曜日

埼玉県_嵐山町_稲荷塚古墳(Ver1.0L)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※嵐山町に許可を得て鍵を開けて頂きました。
立派な鏡石は、前室からもほぼ全体が見えます。

2015年9月23日水曜日

千葉県_長柄町_長柄横穴群28号墓(Ver1.0L)および第2支群


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。

















※ほとんど整備のされていない長柄横穴群第二支群。(標識折れてました)
28号墓も高壇の部分のデータが取れていないので普通の横穴墓のように見えますが、奥壁などには線刻らしきものが。
平らに加工した跡も下部の穴も記録できたデータは取れましたが、この精度で撮れるのはやはり80cm四方以下。

山ビルや動物などなかなか冬以外にはきつい横穴墓です。


2015年9月16日水曜日

埼玉県_行田市_八幡山古墳(Ver2.0L)


3Dモデル閲覧注意書き  3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。




※三月に新調されたらしいパンフレットが置かれています。





※真ん中の天井石に落書きを見つけてしまいました。




※本日でSketchfabアカウント開設一周年。最初に3D化した古墳の中で再訪/再スキャンしていなかった行田八幡山古墳を3Dモデル化 勢いあまって全室高画質全天球写真化。
ICE2.0でも、草などの緑や湿って黒一色になっている部分の自動連結は難しいらしく、羨道や中室の一部で連結がうまくいっていない箇所があります。


また、前回同様どうも玄室に設定されている入室監視センサーが悪さをしている可能性があり、玄室や中室でスキャンが失敗する傾向にありました。何とかよさそうなものを連結しています。
複室構造ではありますが、3Dモデルを作ってみると九州方面の印象とは異なり畿内の長い羨道を持つ石室に見えないことも無いような。

2015年9月9日水曜日

徳島県_美馬市_太鼓塚古墳(Ver1.0)




※2014冬古墳めぐりの最後のデータ、太鼓塚古墳玄室。
なぜか段の塚穴の二基では、3Dデータの取得がほとんど失敗。
ある程度使えるデータで玄室を作成しました。
それでも玄室前後から競り上がる天井はインパクトがあります。
色データも少し曖昧なため、デフォルトをMatcapにしています。



グーグルストリートビューがいろいろ仕組みが変わり、登録済みの全天球写真の組み込みが出来なくなったり、連結が外れたりしています。しばらくは、リンク表示が続きます。



2015年9月5日土曜日

Theta活用のアプリ”Theta+”リリース_早速古墳の全天球動画を作成する

全天球動画とは言っても全天球写真のコマ送りですが、こういった動画が作成も公開も閲覧も容易に出来るとはなんだかすごい気がします。






ヘルメットにThetaを載せインターバル5秒で撮影しながら古墳を周回。
撮影した500枚のうち、300枚を使用して全天球動画(7fps)を作成。
好きな方向を見ながら再生でも、好きな場所で見回すでもOK。

これが今回、”Theta+”というアプリによって非常に簡単にできるようになりました。

Richo社製アプリ Theta+(iOS版、Android版)
https://theta360.com/ja/info/news/2015-09-02/



と思ったら、Thetaの新型が10月に発売になるようです。

Richo社製 全天球カメラ ThetaS
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/theta_s/

解像度で6倍以上、暗所での撮影強化と石室特化のような進化具合(意外と暗所撮影が多いのでしょうか)
フルハイビジョン動画での25分撮影もあり、今回のような古墳の周回動画も100m規模なら余裕。
シャッタースピードも60秒(夜景も撮れる!)、面白いカメラとなりそうです。



Milky Way from an Norikura Observatory in Mt. Marishiten-dake, Japan - Spherical Image - RICOH THETA

余談
発熱で動画撮影が止まるような記載があるため、
野外の暑い場所や連続動画撮影などはなんらかの制限が発生する可能性があります。

2015年9月2日水曜日

群馬県_高崎市_八幡観音塚古墳(Ver3.0L)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。





※三度目の作成となる高崎市の八幡観音塚古墳。夏でも安全に見学できる古墳です。
色味などまた失敗している点もありますが、2015ゴールデンウィーク以降作成の石室と概ね粒度が合いました。石舞台古墳や岡山の石室と比べると一定のサイズで長い羨道の後の玄室・・・とは少し違う構造のよう。羨道の出っ張り天井は、3Dモデルでみると石梁のようにも見えたり。

昭和20年に開口した石室は、開口70周年。