注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2019年5月26日日曜日

兵庫県_丹波市_藤の目古墳群4号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※民家と水田に挟まれたわずかな墳丘に、12mを超える横穴式石室が内包されている藤の目古墳群4号墳。大型の石材を使用していて、天井石などは3mを超える規模。旧氷上町エリアでは袖が薄い石室が多いのか、または同じような時期に作られたのか。まだまだある石室をもっと記録すれば、傾向なども見えるかもしれません。

2019年5月23日木曜日

和歌山県_紀の川市_北古墳群1号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※墓地の中に保存されている北古墳群。その中の1号墳に岩橋型の石室が保存されており、見学することができます。奥壁/前壁の石材は、板石と呼んでいいのかずいぶんと分厚くなっています。それが段状にせり出してきており、段の塚穴を思わせます(石材自体の傾斜はないです)。羨道には土留のようにも見える板石が。外側にも積み石の形跡があることから、もともとの構造なのでしょう。土の階段と相まって、なかなか面白い入り口になっています。(雨の日は滑るので注意)

2019年5月20日月曜日

4年半振りの同一石室 スキャン技術の違いで見えるもの



うろ覚えながら2014年12月23日寒空のもと3Dスキャンした岩橋千塚古墳群前山A99号墳(上)と、2019年3月22日薄曇りの中3Dスキャンした岩橋千塚古墳群前山A99号墳(下)。現状、ほとんど使用することのなくなったiPad+StructureSensor+Skanect+MacbookAirの組み合わせと、ZenfoneAR+Rtabmapの比較です。

Skanectのデータは、特にメッシュについてRtabmapよりも明瞭に判別できます。その代わり大きな移動はできないので、例えば天井方向にスキャナから離れるによってデータが荒くなります。また、移動できないデメリットは、羨道側の石材の上下面を記録できないところにも表れています。
割石の明瞭な記録はMetashapeでも実現可能なので、どうしてもSkanectの運用は低調ですが上位のソフトウェアによっては使い道がありそう無きはします。

・・・山登りの必要な古墳にPC等ワンセット持って行くかというと微妙ですが。

2019年5月9日木曜日

奈良県_桜井市_ムネサカ古墳群2号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※桜井市のイベント最中におもむろに取り出したるは、ZenfoneAR。皆さんが入室し終わって1号墳に向かう中、しんがりの案内の方に少し時間を頂いてサックっと計測したムネサカ古墳群2号墳。3次元計測データもこの1つだけ。当然全天球写真もありません(撮影できる空間があるかは微妙)。

そこまでした3次元データからは結構色々なことが分かる・・・ような気がします。羨道天井高と玄室天井高の差が少なく、側壁奥壁の傾斜がほとんどないため1号墳に後続するような形式にも見えます(平群町の西宮古墳の50cm玄室全長伸ばした版?)。それにしても、この2号墳といい1号墳といい天井等の水平懸架がちょいと下手なのは、同工集団だからでしょうか。

2019年5月6日月曜日

奈良県_桜井市_ムネサカ古墳群1号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※一度桜井市のイベントで場所確認だけしたムネサカ1号墳。1か月も立たずに二度目の訪問とじっくり見学です。岩屋山古墳と同一集団による設計と言われていますが、側壁からのライン・側壁石材の使い方などには近隣石室の要素を含んでいて完全同一というほどではありません。石材の隣接線が斜めになっている場所が多いのは、なにか意図があるものなのかな?

ちょっとやりすぎの感はありますが、1つの石室としては破格の7枚連結のストリートビュー。これだけ大型の石室が、ほとんど見学されることのない場所にあるからこそできる芸当です(岩屋山古墳では多分途中に見学者が来る?)