注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2017年4月24日月曜日

赤色立体地図、無料になる(古墳を探すのは無理)

MAPSHOP 赤色立体地図販売サイト

天皇陵を丸裸にしてきたあの赤色立体地図が無料に!!
とはいえ、使用されているデータは国土地理院の基盤地図情報なので、あの精度を期待すると残念感じになります。
さらに、無料で公開されているのは10mメッシュなのでさらに荒く・・・。
どのくらい荒いかというと



あの関東の有名古墳群がこんな感じになるくらい。
(画像上が北です)

本気で小型の古墳を探したい方は、今月中に発売される赤色立体地図RRIM5+ (10m+5mハイブリッド) を購入するしかないようです。

とはいえ、火山や河川といった地形を見るには十分すぎる代物です。

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ちょっと思い出したので追記

学術利用であれば、ドイツの合成開口レーダー衛星 「TanDEM-X」のデータも使用できるはずです。実データを見ていないのでなんともですが、最小1*2mの解像度があると記載があります。もし、そのレベルで日本全国撮影されているのなら古墳探索に大活躍すデータとなりそうですが。

2017年4月11日火曜日

群馬県_高崎市_漆山古墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


左側壁
右側壁







床面










※近場現地説明会?と古墳情報発信イベントに惹かれて群馬へ。折角の群馬なので朝から吉岡町の古墳を3D化したり、午後のイベントでの使用写真に”あ゛~”となったり、さらには漆山古墳である方にばったり出会ったりと短いながら中々に面白い墳旅になりました。

さて、大手新聞でも取り上げられていたためか途切れなく見学者がいらっしゃる状況。この状況で3D化を考えるというのもアレなのですが・・・
1、グループで石室内を見学中→羨道には人が居ない&注意が行かないので撮影。帰ってPhtoscanで3D化
2、グループ入れ替わりのタイミングで石室を前後2回に分けて3Dスキャン。
1は簡単に達成できるも、2が難しく少し人手の減る11時くらいまで滞在してやっとでした。もちろん全天球は無理筋です。
帰宅後、計測も兼ねている3DスキャンデータにPhotoscanデータのサイズをあわせて全体手動連結。石室全体像を作成しました。

石室自体も中々特色のある構成。加工された凝灰岩の隙間には川原石とともに棒状片岩が。遊離したまぐさ石は観音塚古墳や野殿天王塚古墳を思わせますし、近隣石室で見られる要素が一つに纏まっている様にも見えます。古墳自体の調査もまだ続くようなので続報に期待しましょう。



2017年4月9日日曜日

兵庫県_たつの市_馬立古墳群7号墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※スキャン/全天球写真を撮影した馬立古墳群の古墳もこれでいったん最後。この7号墳は、全天球を見ても3Dを見ても袖や天井の一段下げが無く純粋な無袖横穴式石室に見えます。なぜか1号や6号にいっぱい居たげじげじさんは、この石室には居ませんでした。

手近な3基をデータ化した後、古墳群を一回り。そこかしこに古墳がありしっかりと石室が残っている様は、古墳県兵庫の一端を見た気がしました。

2017年4月6日木曜日

千葉県_長柄町_長柄横穴群第1支群第4小支群(Ver2.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※第一支群第4小支群で唯一内部を見学できる19号墓。なぜか3Dスキャンに失敗するので、最終的にPhotosacanで作ることに。

登って撮影していないので、高壇下から精一杯1脚などを伸ばして、内部側から外側へ撮影しています。その結果、入り口からでは殆ど気が付かない溝のようなものがあります。(全天球でも確認できます)

棺座も左が大きく右は少し細め、付帯した設備の有り無しなど、並列2棺座にも上下関係があったのでしょうか。