注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2019年1月30日水曜日

スマホカメラで"リアルタイムに"Depthが撮れた。

ProjectTangoを捨てて、ARcoreを始めたgoogleさん。
スマホに付いているカメラで深度情報を撮るというものでしたが、
なかなか日本国内では対応機種が増えず今のところ泣かず飛ばす。

そんな中、手に入れてしまった?Pixel3
せっかくARCoreの使えるgoogleさん純正スマホということで、
googlePlayを探してみると・・・ありました点群を撮れるアプリが。

3D Scanner for ARCore(未公開版)


実物の横穴式石室(総社市鳶尾塚古墳)で試してみると、こんな感じ。

上:Pixel3/3DScanner onARcore(単眼カメラ)
下:ZenfoneAR/ Rtab-map(深度センサー)
ZenfoneARに比べて、計測数値も形状もテクスチャも粗いですが、問題はこれが単眼スマホカメラリアルタイムに撮れたということ。市販されているミドルからハイエンドのスマートフォンは2眼以上のカメラを持っていて、それらを同時に使って深度を計算したらどうなるか。今後進化してくれるといいなぁ。
※注意 石室内部は暗所なので、十分な光源がないとARcoreは動作しません。

下:Pixel3/3DScanner onARcore(単眼カメラ)
下下:ZenfoneAR/ Rtab-map(深度センサー)

2019年1月28日月曜日

福岡県_みやこ町_勝山古墳群3号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※4室連結ともいえるような石室を持つ勝山古墳群3号墳。東側に隣接する同古墳群の1号と2号も複室構造ですが、やはり”中室”を持つ3号墳に興味がいってしまいました。時間の都合で、3号のみの見学となっています。一見、小型石室の連結のようにも見えますが、それぞれの部屋が2*2*2以上あり、後室に至っては1枚岩で3方を囲まれています。

壱岐や福岡市域やこのみやこ町近辺では、複室以上で巨大な石材の上に多少の石材で天井を構成する石室があり、”北部九州の石室”という説明でこの形状が頭をよぎり、話がかみ合わなかったことがあります。

2019年1月20日日曜日

奈良県_広陵町_牧野古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※通常石室は施錠されています。広陵町に前もって申請書を出して鍵を開けていただきました。

指標となる石室だけあって、玄室は計画性をもってかっちり作られた印象を受けます。後続の石舞台式と比べると、石材はやや小ぶりですが、石の少ない地域にこれだけの物を造る権力や技術、そして”意思”のようなものに気圧される石室でした。

玄室に羨道さらには石棺と3Dスキャンを連続で行うと、スマホのメモリが足りないorスマホでは処理できないデータになるため、1秒間に計測する回数を落としたりセッティング変更。設定や手持ちの機材の組み合わせで、最良のデータを残せるかという現地検討も、だんだん楽しくなってきています。

2019年1月15日火曜日

兵庫県_丹波市_見長大歳神社古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※ぱっと見、奈良の古墳に似ているように見える丹波市の見長大歳神社古墳。前壁二段や左右側壁の傾斜角の違いなど何となく天王山式?と期待しますが、違いを主張するまぐさ石の一段下がり。詳しくは、1995年に奈良大学によって行われた石室の調査報告が、以下のURLで読むことができます。
兵庫県見長大歳神社古墳の石室測量調査報告
石材の平面面積を石室図面から求めていますが、3次元データだともう少し正確な割合が出せるのかな。