注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2018年9月26日水曜日

鬼の俎と鬼の雪隠。合体すると、鬼の”まなちん”。

俎(まな板)と雪隠(トイレ)の結合に、衛生上の懸念を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが・・・

くっつけちゃいました。



鬼の俎と鬼の雪隠と呼ばれる巨石遺構。二つ合わせると優美な横口式石槨になると現地説明版に記載がありましたが、結合させようとするとそう上手く繋がらないことが分かります。
・奥壁が欠落(雪隠側の石材欠落?)
・西側側壁が俎より大きく張り出す(雪隠側が未加工?俎に沿った加工痕がある)
・微妙に石槨入り口が合致しない(そもそも別の組み合わせがある?)
雑に連結するだけでも、想像がひろがります。
注意:当然計測誤差もあります。

〇〇古墳の石室に使用されていたと伝わる石材を、残存する石室に組み合わせてみる。
伝〇〇古墳出土の石棺材をすべて集めて、一つの石棺にする。
3次元データにすることで容易に行え、もしかすると新しい知見につながる。そんなことが、観光客?でもできるなんて時代になったんですね~。




2018年9月15日土曜日

熊本県_南関町_八角目古墳群1号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※八角目古墳群の中では、一番新しいとされている1号墳。高さへの情熱を失ってしまったせいか、玄室より少し小さいサイズの平天井。その天井とそれほど隙間のない位置に、石棚。棚下面と玄門下面は、同一の高さで天井を棚分下げてもちょうど収まりそう。棚をつくる何らかの意図が働いたんでしょうが・・・3Dスキャンしづらい。一脚にリグ+ZenfoneARを取り付け、少し伸ばすことで何とかスキャンできています。

この1号墳石室と2号墳には、計測した後らしい白い十字が残っています。3号墳にはその印がないため、計測当時に機材の取り回しができたサイズ(特に開口部)がこのくらいだったのかもしれません。

2018年9月10日月曜日

岐阜県_土岐市_乙塚古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※墳丘外周柵と石室入り口柵と文化プラザの三角コーンに3重に守られている乙塚古墳。玄室入り口側の天井石にひびが入っていて、通常は立ち入れません。(土岐市への確認・調整が必要)奥壁に向かって幅が狭まっていて、特に天井は顕著に狭まっています。側壁の目地が奥壁に向かって収束しているように見えます。羨道からの見栄えを気にしたんでしょうか。

Photoscan用の写真が撮影できている石室も残りわずか。手軽さや現地確認では圧倒的なZenfoenAR+Rtabmapですが、やはりテクスチャの綺麗さでは段違いです。この乙塚古墳では、柵の前後で連結せず、別々のモデルを作成して何となく繋いでいます。

2018年9月6日木曜日

徳島県_吉野川市_金勝寺古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※墓地の中に所在する金勝寺古墳。玄室天井の石材が抜かれていますが、他の天井や側面は破損しておらず、しっかり残っています。近くの境谷古墳と比べると、玄室角の丸みは強くなく、また天井も随分と重なり合っている部分が少なくなっています。あちらより新しいのでしょうか。

この古墳の見学について、”石室内に立ち入らないこと”という条件が付いています。3Dスキャンは玄室側天井からスキャンした後に、スキャンを継続しながら羨道側開口部へ移動。羨道側開口部からスキャンして、石室の全体像が出来上がるという技?を使っています。(墓石などのデータは削除)石室内の全天球は、一脚の先にThetaSを接続して中央まで入れて撮影。見えて居る範疇が広ければこのくらいはできるという査証になりました。

2018年9月2日日曜日

岐阜県_池田町_願成寺西墳之越古墳群1号墳(Ver1.0)


3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※5月の大型連休中に訪れたため、バーベキューの匂いが凄かった古墳として記憶された願成寺西墳之越古墳群1号墳。玄室幅と高さが1:2くらいで、細長く高い石室に見えます。2号墳ほどではないものの、1か所コンクリート補強されているように見えました。家族ずれのキャンプ場に近く、子供さんがまれに見学・・・ではなく”奥壁タッチ”というプチ肝試してきなことをして楽しんでいました。匍匐前進が必要な”奥壁タッチ”をする人には、ならないだろうなぁ。

墳丘を含めた全天球を作成したので、石室から出ると墳丘を周囲見学できます。草ぼうぼうですが。