注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2015年3月26日木曜日

熊本県_熊本市_二軒小屋古墳(Ver1.0L)



 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。




※一部データが欠損していますが、データそのものが少ないので公開
かなり大型のイノシシが出没するようなので、マダニやヒルとは違った注意が必要です。スキャン/撮影中にも犬の鳴き声が頻繁に聞こえました。猟師の方にも注意が必要かもしれません。

2015年3月22日日曜日

福岡県_八女市_童男山古墳群25号墳(Ver1.0L)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※入口付近のモデルとストリートビューの写真比較で日光の当たっているところがモデル化しにくいというのが見て取れます。モデル化のほうが2時間くらい後。

2015年3月20日金曜日

宮崎県中部の古墳集中地帯を基盤地図情報(数値標高モデル)でむいてみる

ある記事を見ていたらやけに標高データの詳しい地図を提示していて、早速どんなものだか調査。国土地理院の基盤地図情報(数値標高モデル)だということがわかりました。箸墓古墳等の墳丘3Dの広域版(広い地域のデータがあるが精度は劣る)というとイメージつきやすいでしょうか。


そして”これ使えば、もしかして山中に埋もれている古墳見つけられるんじゃ”と思うのは当然のことだと思います。ということで、地元の宮崎中部、古墳群の集中している地域を画像化してみました。





















画像の中心からやや下が新富町新田原基地。左が西都市、上が高鍋町です。
赤丸で囲ったところが古墳または古墳群。
有名どころの西都原古墳や持田古墳群からマイナーな木城村古墳群や山王古墳群など。
現地の人でもめったに行かない、コフニストの記録でもほとんど出てこない前方後円墳など結構面白いものが判別できました。
ダウンロードしてさらに拡大してみてください。

赤丸に付随している※番号に沿って記憶等を頼りに解説。


※1 西都原古墳群
第二支群の高さの無い前方後円墳が少し消えていますが、画像化する前のデータだと僅かながら高まりが記録されています。一段下がった辺り、妻高等学校近辺の古墳が見えていますが、それより以南の住宅地にまぎれている前方後円墳などは見えません。
西都原から南南西に谷を跨いで台地の先端にも百塚古墳群の前方後円墳が見えます。

※2 新田原古墳群(祇園原)
平らな場所に後期の前方後円墳なのでわかりやすく見えます。霧島塚もギリギリそれっぽく見えているかな。

※3 茶臼原古墳群
児屋根塚古墳がしっかりと見える以外はまばらに円墳。赤円西側の円墳群からちょっと南南東に少し盛り上がっているところが別の前方後円墳かなぁ。千畑古墳は相変わらず墳丘の形状がわかりません。

※4 持田古墳群
前方部が長い計塚や高鍋大師に続く前方後円墳の列、平地にある亀塚など主要部はしっかり写っています。西側尾根の古墳も検出。海側台地の円墳群は見えないですね。

※5 川南古墳群
一部しか写っていないですが大きい前方後円墳は大半が入っています。持田の計塚同様、39号の後円部が低地部にアピールしてます。

※6 山王古墳群、野首遺跡
高速道路からも低地側に見える古墳群(赤円中のぽっこり)と台地上の高速道路建設で消滅した古墳。高速の西側にまだ高まりがありますね。また赤丸の南側台地に上がった辺りも古墳だったかと思います。

※7 木城村古墳群
この辺りで~村古墳群という名づけがされているものは大抵戦前の指定です。結構円墳が密集しています。川南古墳群との間の台地先端(高城城址)にも横穴式石室のある円墳があります。

※8 新田原古墳群(塚原)
新田原古墳群は、祇園原、船塚(消滅)、山の坊、塚原の4群といわれるのですが、めったにお目にかからない塚原の3号墳(前方後円墳)が赤円中心付近に見えます。この東の台地には富田古墳群の40番台があったり、古墳群としてのくくりが微妙。。。

※9 富田古墳群1号墳
富田小学校と八幡神社の間にある1号墳。ここと西側の台地は過去繋がっており、その尾根筋に下屋敷古墳など数基の古墳があったようです。


10mくらいの小さい円墳も意外と記録されている反面、市街地のものは建物に埋没してしてしまったりこのデータにも得意不得意がありそうですが、50~60m級の前方後円墳(削平や高さの無いものを除く)でもある程度わかるので、怪しい地形は一度この基盤地図情報で確認してみてはいかがでしょうか。




2015年3月18日水曜日

”進化する博物館講演会「装飾古墳がやってくる」受講”を読んで

ちょっと行ってみたかった3/14の九州国立博物館の”装飾古墳がやってくる - e-Heritageへの招待 -”
さすがに何度も九州に行くことはできないので今回はあきらめましたが、蕨手様の要約をみてあまり古墳観点ではありませんがちょっと思うところがあったので雑記として書いてみます。


とりあえず、私は10年先の未来人ではありません。



蕨手様の要約や九州装飾古墳のすべてやインターネット上の論文を読んで思ったのは、手法や解析、課題解決などいろいろすごいなぁと思う反面、これらの技術や取得したデータについて、なんだかクローズな印象を受けてしまうのです。

これは日ごろ接している分野がITで、他の分野以上に”思いついた”→”やってみた”→”公開してみた”→”別の誰かが食いついた”→”別の誰かが改善した”→”気に入った人が投資してくれた”→”製品発売/サービスイン”もしくは”だれも気にせずに廃れていく”というサイクルを猛烈なスピードで行っているからかもしれません。


SketchfabやYoutubeを見てもわかるように、3Dスキャニング(レーザーやステレオ画像解析)の性能をアピールするためにお城や地形図などをどんどん公開している大手やベンチャーが多数あります。比較的安価な3Dスキャナやカメラで出土品などのオブジェクトを、Droneで空撮、お城や遺跡の形状の記録をデータ化することをすでに実施しているプレイヤーが多数存在している以上、世界規模で言うならばステージは次の段階
”どこにe-Heritageのデータが集約されていくのか、集約すべきなのか”

に移っているのではないかと考えています。
(活用は集まった後に誰かが考える ストリートビューがそうであったように)


また、googleさんにやられちゃうのかなぁ。







いつも音楽のかっこいいPix4Dの作成動画。(音鳴ります)
多数の写真を解析し点群データとして出力までしてくれるソフトウェアです。
レンジのある程度決まっている光学系の3Dスキャナに比べて、自由度が高そうです。





2015年3月14日土曜日

閲覧系ガジェット_タオソフトウェア株式会社_タオバイザー

すでにポチリの経緯は前回書いたので省略。









不器用な私でも組み立てることができました。
前面のT字型的な穴は、スマホのリアカメラを使うときのもの。
マーカーを読んだり、拡張現実に役立つ・・・はず。





 ドコモのスマートフォンSH-06Eを挿入して反対側から。
VR_HMDの要となるレンズ。
さらに目の間隔を調節できる機能がついてます。

自身に合わせて調節して、早速VR体験。





埼玉のある博物館をGoogleストリートビュー で見る。
スマートフォン用のGooglemap/ストリートビューにはいつの間にかGoogleCardboard対応のモードがついています。写真は金錯銘鉄剣の説明という微妙なところですが、埴輪などのある程度の大きさのものはある程度そこにあるように見えます。

使用アプリ:スマホ用GoogleMapを使用




栃木のある車塚墳頂のTheta撮影の全天球写真を見る。
高さのある古墳の場合、墳頂からの水平360度パノラマと同時にやや斜め下方向の周提や周溝なども見所。下方向に首を振るなど墳頂に立った気分でバーチャル見学ができます。

使用アプリ:TaoVisor 3DVR用アプリランチャータオ360を使用。



















Sketchfabに登録している童男山古墳群二号墳をOculusDK2モードで見る。
アイコンが消せなかったりまだまだ操作方法を調べないといけないですが、まぁVRで見えます。
機種によってはDK1モードのほうが良かったりするかも。

使用サービス:Sketchfab


3Dモデルを見れるアプリも少しありましたが、権限がちょっと怪しかったりSketchfab同様のサーバに登録した3Dモデルをみるビューワだったりで”これは!”というものがありませんでした。

ということで、何気にアプリ内部の3Dモデルを見るというよりサーバに登録されている3Dモデルや全天球写真を呼び出すような例ばかりになりました。ただ、スマホ装着型のHMDの悲しい性・・・URLを打ち込むのが非常に面倒。登録しているURLやお気に入りのHPアドレスをタオバイザーホームアプリの様に選べるアプリは無いかと探してみるも見つからず。継続して探すか・・・手伝ってもらって作るかかなぁ。


いろいろ使ってみた結果、スマホを使ったVR機能は期待通り。公開しているアプリは初期設定や入門アプリが入っておりとても満足。さらに写真にある両サイドのねじを取り外すとちょっと分厚い書類並みになり、遠出の荷物にもぐりこませるのに便利。かさばるOculusDK2とPCの組み合わせを持ち歩き、資料館や役所で広げるよりかなり楽になりそうです。

残念なのは、購入できる機会が限られるということですね。

2015/3/18(追記)
Amazonで発売されたようです。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00UNE11S8/ref=cm_sw_r_tw_dp_e6rcvb1E1B402


2015年3月13日金曜日

スペイン_バルセロナ_Dolmen de Can Gol II.b

Sketchfabで3DScanで考古学の分野を見てみると、dolmen(支石墓)のキーワードで登録されている3Dモデルが幾つかあります。私も”Kofunじゃ伝わらないよ”と知人に指摘され、”The Dolmens and Burial Mounds in Japan”を参考に、キーワードに”dolmen”を入れてます。

なんだか考古学な方がフォローしてくれたみたいなので、その方の3Dモデルをご紹介。
スペインのカタルーニャ地方の支石墓Can Gol II.b。
テクスチャが少し重いので注意。


近辺には支石墓でイメージされるようなものや巨石をくりぬいたもの、
一見 円墳?横穴式石室?というものまであるようです。





たぶんこの辺り。




dolmenで検索するとと近隣に”dolmen”の名前がついたホテルや施設が出てくるので、
日本で言うところの有名な古墳群があるところなのでしょう。

2015年3月7日土曜日

福岡県_八女市_童男山古墳群1号墳(Ver1.0L)


3Dモデル閲覧注意書き  3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※岩屋形をもち、複室構造で大きいという結合が難儀な石室。
8つの部分を組み合わせているので接続部分の乖離が大きめです。
結合部分が多くなるとテクスチャーの色味を合わせるのも難しい。

2015年3月4日水曜日

熊本県_玉名市_石貫ナギノ横穴群6号(Ver1.0L)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


 ※少し高い位置にある6号墓。
3重の飾り縁の上部はScanのギリギリレンジ&植生が多い&日光が良くあたり3D化できず。
それでも左側の同心円紋や二重目の円紋は何とか撮影。
テクスチャーを赤色強調編集しています。

2015年3月1日日曜日

福岡県_うきは市_安富古墳(Ver1.0L)



 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。

※鍵を開錠してもらい許可の出た約15分で後室(前後)前室(前後)のスキャンを一発撮り。
まぐさ石等に見える黒いものは、大げじげじ。
記憶にある限り初のテクスチャー化です。