注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

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2019年2月24日日曜日

徳島県_美馬市_海原古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※古墳墳丘の断面というのはそこそこ見かけますが、横穴式石室の断面というなかなかレアな状況になっている海原古墳。段の塚穴型の石室の上に、棚あり閉塞ありと各要素豪華なんですが、側壁が片側無い!というのがなんとも。石室規模としては、棚塚などの中規模グループに属します。

さすがにこの状況で、石室内で高画質全天球を撮影する勇気はなく、2mロッド先端にThetaSを付けての全天球撮影。多少ブレはあるものの、棚下もある程度確認することができます。

2019年2月19日火曜日

山梨県_山梨市_牧洞寺古墳(Ver1.0)

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※1週目データ公開前に山梨巡りの2週目を行ったせいで、StructureSensor3Dデータがあるにもかかわらず、Rtabmapデータが世に出てしまった牧洞寺古墳。1週目のときには、高画質全天球も撮影し始めて半年くらい。所々に抜けができています。かつ、StructureSensorが苦手な開口部直射日光(遮蔽物なし)。1週目の3Dデータはお蔵入りかな。

初見時には、岡山の石室(持ち送りなし、奥壁が四角形)に似ているなぁという感想でした。ただ、岡山の群集墳を1群見学してみると側壁石材がやや小ぶりで積み方が粗雑です。また、この石室は構成石材の裏側にこぶし大の石で裏込め?されています。

このところ、両袖大型か無袖小型が多かったので、大型無袖がちょっと新鮮だったり。

注意:全天球写真撮影時(2016/4月末)と公開した3Dスキャンデータ(2019/2/9)の作成日が異なっています。

2019年2月12日火曜日

岡山県_総社市_鳶尾塚古墳(Ver2.0)

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前回訪問時から約3年半。当時の見学手法(StructureSensor&初代Theta)から、格段の精度/解像度アップの3次元点群データと全天球写真です。今回、岡山で見学を予定している石室がやや小型か開口部狭いという条件なので、事前にある程度新機材慣れしておく石室の意味も含めて、この鳶尾塚古墳を再訪問してみました。LEDの機材更新により、さらに明るく見学できるようになり、石材隙間を埋めるように詰められた土?や巨大な天井石も明瞭に観察できるようになりました。

ついでに、以前にはなかった測量の割り付け線らしきものが???残っていたり、残っていなかったりと斑状態。このあたりも、ちゃんと報告書に書かれるんでしょうか。

2019年2月7日木曜日

岐阜県_池田町_願成寺西墳之越古墳群43号墳(Ver1.0)

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※南からアプローチすると願成寺西墳之越古墳群の入り口にあたる位置に、こんもりした墳丘を見せてくれる43号墳。墳丘上に蕨が生えているのか、ビニール袋をもった方々がひっきりなしに上っていました。石室の入り口で”暗いねー”と言って引き返してくる?家族に会釈しつつ、スマートフォンとランタン片手に石室に突入。墳丘がしっかり保水しているからか、それとも石室の構築が甘いのか、前日の雨水がリズミカルに垂れてきます。あまりの雨垂れに、本来この全長だと3枚になる全天球(玄室*2枚 羨道1枚)が玄室1枚になっているのは、雨垂れを回避できる場所を見つけられなかったとの同時に、撮影者が濡れ濡れになってしまったから。

1号に輪をかけて全長に比べて全幅が狭く無袖のようにも見えますが、袖と天井の一段下がっている場所から一応は玄室を主張しています。

2019年2月4日月曜日

群馬県_前橋市_愛宕山古墳(Ver1.0)

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※宝塔山や蛇穴山には年一通っているレベルにもかかわらず、訪れていなかった愛宕山古墳。あまりにも平滑な石材を使用した石室を直前に見てしまうと、ずいぶん古い印象を受けますが、7世紀前半を想定されています。石棺が置いてあるせいもあってか玄室全長7.1mのわりには、短く感じます(全天球1枚しかないのは、多分そのせい)。奈良通いが続いたせいか、関東の首長クラス石室はなぜ高さを追求しなかったのか気になります。

島根の直前に見学に来たのは、盗掘痕からどの程度の石棺内径を測れるか試してみたかったというのもあります。外側の形状と合わせてみると、蓋側の掘り込みは非常に薄いことが分かるなど、小型機材ゆえのデータがとれていたり。この外径と内径の形状差みたいなものも蓄積すると面白いデータになるかも。