注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2018年10月30日火曜日

奈良県_橿原市_小谷古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



注意!!
小谷古墳は施錠管理されており、通常石室内の見学はできません。橿原市や近隣博物館が開催される見学ツアーなどにご参加ください。

※石材が完全には平滑ではなく、ややふっくら?している小谷古墳。謎の埋まり方をしている石棺や墳丘が流出し露出している石室石材など、見どころはいっぱいあるのですが、如何せん見学者を常時入れるとなると危険な印象を受けます(近隣の古墳と比べると・・・ですが)。玄室規模でいえば僅かながら岩屋山古墳より大きいサイズ。近くの菖蒲池古墳も含めて、岩屋山式といわれる3基の古墳を見比べてみると玄室高や幅はそれほど大きな違いは見られません。他の岩屋山式と呼ばれる古墳も見学してみたいものです。

ZenfoneARで石棺を入念にスキャンしようとすると、どうしても誤差が累積してしまい石室データ事態が破綻してしまうことがあります。石室メインのデータと石棺メインのデータを別々に撮って、のち結合が良いかも。(ということを出雲に行った時にも思ったような)

2018年10月27日土曜日

徳島県_美馬市_北原古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※奥壁垂直高さと天井高さの比・・・のような指標があるのなら、段の塚穴型の中でも最も比率の高い石室になりそうな北原古墳。側面から見ると7枚の石材で奥壁から前壁を構成しています。前日の天候のせいか、石室を構成している緑泥片岩の青が映え、側壁とのコントラストが見事です。

水田の中に所在するため、農閑期でなければ石室内の見学は難しい状況です。

2018年10月20日土曜日

あなたの街の文化財。勝手に3次元計測されたらどうしますか?

問題:
あなたは、X市文化財課に所属しています。ある日、インターネット上で市内史跡の点群データが公開されていることに気が付きました。課長に相談したところ、”申請を行っていない3次元計測と公開は認められない。削除してもらうように。”と指示がありました。インターネット上の点群データ公開を差し止めるため、行える手段を列挙しなさい。

前提条件 (/で区切られた条件のどちらを選んでもよい)
 〇史跡
  パブリックドメインである
  自治体所有地/私有地
  立ち入りが制限されていない/制限されている

 〇作成者
  海外在住/国内在住
  立ち入りが自由なエリア/立ち入り禁止エリアから3次元計測を行っている。
  
 〇3次元データサービスプロバイダー
   海外/国内

あなたなら、どう回答しますか?

面白い前提条件があればぜひ!!


(自身の見学申請なかでも、最も厳格な手順を踏んだ古墳の一つ)

2018年10月14日日曜日

島根県_松江市_岩屋後古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※当初、訪問する予定のなかった岩屋後古墳。見学OKらしいという情報を聞いての急遽見学です。大きな石材で構成された石室ではあるのですが、天井の屋根形状など石棺の要素も見て取れます。直前に安部谷古墳(横穴墓)を見学していますが、玄室に限るならばそれほど形状およびサイズに差はなく、出雲側の大型横穴式石室とは違った景色を見せてくれます。

3次元化については、一発撮りでしたが天井石の上面も含めてそこそこ綺麗にできた感じ。残念ながら、全天球は失敗してしまいました。急がば周れですね~。

2018年10月7日日曜日

徳島県_美馬市_平野古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※徳島道の北側竹藪にある平野古墳。開口部が小さく竹藪ということもあって見つけるのに難儀しました。現状は、玄室へ降りていくような形状になっていますが、羨道天井面は水平です。玄室最高も随分奥壁寄りに位置し、見学した段の塚穴の中では少々異質です。大國魂古墳と空間形状・サイズは近いので、古い部類に入るのかも(発掘調査は行われていないので未確定)。

2018年10月3日水曜日

大阪府_東大阪市_山畑古墳群2号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。




※生駒山地の大阪側。緑と住宅地の境目といえる場所にある山畑古墳群。その中に府下最大級の横穴式石室を持つ山畑2号墳があります。全長16.6mは奈良県の大型石室群と並べても遜色ないのですが、玄室の高さや羨道の曲がり、石材の隙間など少し古さを感じさせます。墳丘は、発掘調査で確定している状態ではではないものの上円下方墳。中遠距離のLidarがあったら墳丘を3次元化してみたい場所です。

古墳のシーズンは冬季を推奨されますが、この山畑古墳群を訪れたのは7月中旬。西日本豪雨のすぐあとでもあり、石室内10cmほどのところに水がたまった跡が残っています。防虫繊維のFoxFireで固めたせいもあり?、蚊やマダニに襲われることはありませんでした。しかし、7月の熱波の影響で人も機械も休み休みの活動になります。改めて、向かない季節を実感しました。