注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2016年10月30日日曜日

群馬県_前橋市_蛇穴山古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。





※Pix4DからPhotoScanへ処理ソフトを変えてみたら綺麗にできてしまったphotogrammetry(SfM)版蛇穴山古墳。StaffPickupにもなってしまい少し複雑です。処理時間は、かなり重複過剰な1000枚60時間を超え。5年前のPCが頑張ってくれました。

奥壁の梵字が再現されていたり予想以上の再現度ですが、奥壁と石材の隙間は難しいようで3D化されていません。3Dスキャンの3Dモデルの3点と同じサイズになるように調整しているので、サイズとしては1/1となっています。




2016年10月28日金曜日

マイクロソフトも3D。考古資料も”最低3D”の時代がくる?


昨日行われたマイクロソフトの次期アップデート等の発表会。
3Dに非常に注力された発表内容は

あのペイントが3Dになる!?
スマホ(Windows)で砂の城を3Dスキャンしている!?
マイクロソフトがSketchfabみたいな3Dモデル登録サイトを準備する!?
Officeも3Dに対応する!?

などなど
使う人ならボチボチ使いそうだけれど、
殆どのユーザーにとってパソコンの動作が重くなる要素のような

なんだか、PCの買い替え施策のようにも見えてしまいます。


ただ、誰でも容易に3Dを作れる環境という表現手法が広がるというのもまた事実。現在の画像や音楽・動画といったものと同列に3Dデータが当たり前になったとき、
果たしてどの組織が勝者になりますかねぇ


2016年10月22日土曜日

福島県_白河市_谷地久保古墳(Ver1.0、Ver1.0L)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※壬生車塚古墳の延長戦。類型の石室を探して福島まで足を伸ばして谷地久保古墳を見学。高いと場所、どちらかといえば谷筋という終末らしい立地。国史跡のせいか夏の終わりでも見学しやすい状況です。

現在は袖もなくなっていますが、壬生車塚古墳石室を小さくしたような形状だったことが記録に残っています。Ver1.0だと天井石や側壁とかみ合う様に工作されているように見えます。



今回のVer1.0は、初のPhotoscan作成物。実測が伴わない写真測量系とそこそこ精度で計測されている3Dスキャナの組み合わせでほぼ同じサイズにできています。



2016年10月19日水曜日

前橋市総社資料館ナビ

蛇穴山古墳の全天球を撮影しているときに気になっていた東隣の新しい建物。
総社歴史資料館としてプレオープンをしたようです。


前橋市総社歴史資料館



※ちょうど一年前くらいのストリートビュー 建設開始したあたり?。


記事を検索してみると、同時にスマートフォンアプリもリリースされているようです。





総社古墳群と山王廃寺・用水といった前橋市総社の文化財を解説してくれているアプリ。現地の白黒のマーカーが文化財に貼ってあるのはなんとなく興ざめするのでVuforia(親しみのある画像などをARマーカーにできる)を使っているのは好感が持てます。

宝塔山古墳の石室に入れるVRでは、スマホをシェイクすると進んだりする仕組み。googlePlayの説明を読まずに試したので、どうやって前に進むか少し悩みました。


気になったのは3点。
○このアプリ、現地で使うARコンテンツと現地でなくてもよいVRコンテンツ・検定(クイズコンテンツ)が混在している点。宝塔山のVRは面白いけど、資料館に来ているなら実際に行くほうを薦めたい気もします。

○Ver1.0.1 展示解説から各詳細説明を読んだ後”戻る”を押すとTOPに戻る。展示解説が瞬間表示されるので”戻る”を連打しているような状況かな。(手持ちの端末バグかも)


○電話のステータスとIDの読み取り権限っていります?
(インターネットのフルアクセスは、コンテンツの拡張やARマーカーの問い合わせで使うかもだけど)


古墳で検索してもスマホ用アプリはさきたま古墳群くらいしかなく(しかも1年放置)、なかなか予算とか大変かなぁと想像。がんばれ!前橋市。













2016年10月18日火曜日

福岡県_上毛町_穴ヶ葉山2号墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



 ※穴ヶ葉山古墳群の中では、線刻も無く小粒な2号墳。駐車場から大きく見える1号墳の足元にあるような感じです。3Dモデルで空間形状についてだけ見れば九州石室感より群馬の終末に近いような印象も。撮影時には気にしていなかったのですが、全天球で改めて石室を見ると奥壁がひよこサブレに見えてきたり。 

全天球写真には小動物の骨が写っていますのでご注意を。

2016年10月13日木曜日

福島の装飾横穴を見てきました

スカイトレッカー様に誘われて、福島装飾横穴めぐりを敢行。

谷地久保古墳では、OBITO様に初めてお会いするという古墳運を発揮。
(同日行われたつくば市下河原崎高山古墳群の現地説明会に行っていたら、昇寛様oobuta様に遭遇していたのかも

歴戦の方々とご一緒すると、いろんな視点があって面白いです。


装飾横穴や道中の美しい写真はスカイトレッカー様にお任せするとして、
自身の裏目的としてiPadPro9.7のカメラを使った3D化というものがありました。


・iPadmini2が2年たっていろいろと不足する部分が出てきた
・StructureSensorの会社がこのところ静かなのでiOS10に対応するか不安
iPhoneの画像で3D化されている方がいらっしゃるので同じことができるか試し

などなど毎度の言い訳をつけてiPadPro9.7に機種変更。
(カメラはiPhone6S相当 iPad系の中では唯一のフラッシュもち)


そして、試した竹の花横穴墓羨道。





















一方向からしか撮影していないので玄門側へテクスチャは流れてしまうのですが、60枚程度の写真でここまで綺麗な3Dモデルとなりました。

ブランケットを購入もしくは作成すれば、これまでどおりStructuresensorもあわせて使えるので、このiPad一台だけでもかなりのことができます。あとは石室内部で十分なフラッシュ撮影までできれば、写真3D化も可能となりますがそのチャレンジはまた別途。


2016年10月5日水曜日

ついに3Dスキャナ内臓のスマートフォン発売

この3Dスキャナどこで買えるの?と古墳で聞かれるたびに
そろそろ発売されますよと言い続けて2年

ついにちゃんとした3Dスキャナ付スマホが発売になります

LenovoのPhab2Proの特設サイト 
http://shopap.lenovo.com/jp/tango



動画の初めあたりに、カメラとその隣のカメラっぽいセンサー群をばらしている場面がありますが、それが3Dスキャナ(深度センサー)。

搭載されているのは、Google社のTangoProject。私の使っているStructureSensorとは違い、TimeofFlight方式(インテル社のRealsenseと同じ)。以前だとデータ処理が大変でスマホ搭載は難しいといわれていた方式ですが、数年で搭載されましたね。


このTango用アプリは少しアップロードされていますが、StructureSensorのRoomcaptureと同じようなアプリがまだ見当たりません。
TangoProjectのコミュニティには、部屋をスキャンして補正をかけるような動画もあるので類似のことは行えるようです。

   


今後増えていくといいなぁ。(自作は難しい・・・)

様子見するか、買ってしまうかで悩み中。






2016年10月2日日曜日

群馬県_伊勢崎市_一ノ関古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※立派な石室が駐車場付きで整備されています。すぐ川沿いというのは、古墳の立地としては珍しい気がします。床面プランや天井高が奥壁に向かって高くなるのは、3D化した中では野殿天王塚に似ているかな。

写真測量(Pix4DMappermesh)のみで作成・公開した初の天井石ありの石室です。写実的にできる分画像や3Dモデルが非常に大きいサイズになっています。スマホでの閲覧は難しいかも。

影の部分が3D化されたり、開口部の連結を自動ではできなかったりとまだまだ課題がいっぱい。