注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2018年12月29日土曜日

島根県_出雲市_宝塚古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※水田とお墓に囲まれ、僅かな樹木で”石舞台化”が抑えられている宝塚古墳。どうしても石棺に目が行ってしまいますが、一枚岩の奥壁、側壁の平滑具合、巨石3つで構成されている天井、原位置を保っているなら控え積みと思しき石材など、石室としてもいろいろ見るべき部分があります。玄門周りの構築が、周辺の大型石室に似ていることや羨道側にも大きな岩が残っていることから、羨道もそれなりの長さありそうです。(開口部は、羨道最奥天井石部分?)

結構落書きがあるんですが、銅鐸に書かれているような狩人を模していたり。落書きした人も何か思うところあったんでしょうか。

2018年12月26日水曜日

徳島県_美馬市_国中古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※美馬市のHPにも説明があるのに、意外と見学記が出てこない国中古墳。googlemap(衛星写真)に見える位置にあるのですが、運悪く木の陰になって墳丘が見えていません。台地端にあり、道路上からも一応墳丘は見ています。南側に回ると、天井石1枚分が開いており、そこから石室に滑り込めます。おそらく天井石は6枚構成、入り口側の1枚が欠落で羨道側も高さから行くと天井は失われていそう。他の古いといわれているものに比べると、奥壁の立ち上がりがやや緩く三島1号にも近い形状をしています。

なんとなく、段の塚穴型の中でも石室最高地点を真ん中に作るものと奥壁寄りに作るものと差があるような・・・無いような。

2018年12月23日日曜日

茨城県_常陸太田市_猫淵横穴群(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※川沿い斜面にあり、南側からアプローチする道もそろそろ危ないかなぁと思われる猫淵横穴群。線刻のある9号墓も1/3程度は表面が剥落しています。写真だと奥壁にコダマのような顔が見えていますが、実際には全く違う形で目や鼻がはっきりと彫り込まれています。側面(剣を持った人物)、天井面(入り口側を睨む目)にも線刻があります。時期ははっきりしていません。
8号9号(線刻のある横穴)10号?(空間はありそう)11号?(床面撥型?)が並んでいるエリアより北側の少し高くなった場所にも数基がありますが、ずいぶんと崩落しています。

過去の記録のころから、目がくりぬかれたり、側面に”宝物がカクサレテイル”と書かれていたり落書きが増えているそうです。


2018年12月16日日曜日

奈良県_平群町_烏土塚古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※前方後円墳に大型横穴式石室の組み合わせを持つ烏土塚古墳。駅から近い少し高台の場所に、住宅に囲まれながら所在しています。前方部からは、西宮古墳の石室入り口も見えます。後円部南側に開口する横穴式石室は14mを超えるものですが、特に印象に残るのはその背の高さ。幅がそれほどないため、余計に高く感じます。それと、奥壁に使用されている石材が薄いのも意外でした。

石室入り口は施錠されています。年末年始、祝祭日には鍵を借用することができません。

2018年12月6日木曜日

記念写真の価値が上がる一言

然も今日古墳を見学したような呟き、記事、そして写真。
翌日行ってみると、その古墳は湮滅していた・・・
なんてことも起こる今日この頃。
写真などのデータを公開している方に、声を大にして言いたい。

撮影した時期を大まかにでも付与してほしい
自戒を込めて・・・
(3Dモデルと全天球には、”だいたい”記載されている・・・と思う)

昨日見た呟きには、墳丘の写真があった。
あのHPの記事では、柵がなく石室に入れていた。
出土した石棺が置いてあるはずなのに、実際には無かった。

基本的に、自治体の文化財ページが現状に合わせて更新されることは稀です。埋蔵文化財に至っては、情報すら見つからないでしょう。そこで頼りになるのが見学者の口コミですが、写真を引っ張ってきてそれらしいコメントを付けて投稿するBotなどもあり、最新の情報を投稿時間で縛ることもできません。いつ頃その古墳を訪ねたか大まかでも記載があれば、続いて見学する方が悔しい思いをするのを避けれるかもしれません。

そして、それは文化財防災にも繋がります。何時壊れたか。大きな災害などがあれば、おおよそ検討はつきます。

3次元データによる熊本地震前後の井寺古墳の変状解析 資料4

ただ、実際には災害の前に壊れていたかもしれない。災害の後も継続して壊れているのかもしれない。復旧や保存を不確定にする要素が、皆さんの記念写真で払拭できるとすれば。。。なんだかカッコよくありませんか?

2014/12/27 二軒小屋古墳

2018/1/3 二軒小屋古墳