注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2019年6月28日金曜日

岡山県_総社市_天神古墳群41号墳44号墳45号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。

※岡山県総社市にある三因古墳群の支群の1つ、天神古墳群。61号から57号付近を見学終えて、40番台付近に移動。この古墳群では、天井石がずれていてそこからZenfoneARを入れて内部スキャン。のち、継続して天井石上面スキャンということが多くありました。妄想ですが、天井石形状のデータ群としては、国内一位かも?

全天球写真は無いので、近接する数基をまとめて紹介します。番号については、古墳奮闘様を参照しています。(看板ずいぶん無くなっているような)

〇41号墳
入れそうだけどスキャンデータから見る限り入っていない。天井石落ちかかっている物は加工されている?

〇44号墳
かなり立派な石室。高さに対する1石の割合は古墳群内で1位かも。開口部に落ちている天井石は、下面だけでなく見えない上面も平らになっているよう。色味のせいもあって、トンカツに見える。計測された痕跡がある。

〇45号墳
天井石上面がごっつい。奥壁も二段で44と比べると古い・・・のかな?

2019年6月18日火曜日

岡山県_総社市_天神古墳群57号墳59号墳60号墳61号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。

※岡山県総社市にある三因古墳群の支群の1つ、天神古墳群。群集墳の石室、1日でどのくらい周れるか(3次元計測のみ)を試したくて、見学ターゲットにしてみました。奥壁や石室形状がぼんやりと見えるものであれば3次元⇒23基ほどの石室データができ、ぼんやりと傾向みたいなものがみえることも。編年に出てくるような有名・大型の石室とは違った面白さがあります。

全天球写真は無いので、近接する数基をまとめて紹介します。番号については、古墳奮闘様を参照しています。(看板ずいぶん無くなっているような)
〇57号墳
今回見学した中で袖有りが確認できた3基のうちの1基

〇59号墳
今回見学した中で袖が確認できた3基のうちの1基

〇60号墳
僅かに奥壁が見える石室。天井石厚が意外と薄いような。

〇61号墳
羨道側は崖で、石材の破損が激しいです。袖あり。

2019年6月9日日曜日

愛知県_岡崎市_神明宮第1号古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※岡崎市にある神明宮第1古墳。奥壁の大きさ、天井高といったサイズ感は、2016時点の馬越長火塚古墳よりやや大きめ。奥壁の彩色もあり岡崎市内で見学可能な最良の石室という印象です(ただし、市内の複室石室は概ね施錠管理されています)。在地形式の一例として挙げられている石室なのですが、段の塚穴型や河内の渡来系石室?を見すぎたせいもあってか、天井の縦断面が弧状という感じはあまりしません。本当に言葉で形状を表現するのは難しいですね。馬越長火塚石室と側面・床面を並べてみました。


側面 上:馬越長火塚古墳、下:神明宮第1古墳

平面 上:馬越長火塚古墳、下:神明宮第1古墳

2019年6月2日日曜日

茨城県_かすみがうら市_崎浜横穴群(Ver1.0)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。
この3Dモデルは、非常にデータサイズが大きいため固定回線かつPCでの閲覧を推奨します。



※霞ヶ浦の湖岸に位置する横穴群。場合によっては、ここまで水が来たんじゃないかと思うほど、湖面が近くに見えます。かすみがうら市歴史博物館で聞いた話によると、西から1~15号墓が並び、1基は15号の裏手にあるのだとか。そして、この横穴墓は意外と面白い形をしています。特に13号は床面と棺座の高さに1mほどの差があり、千葉に多い高壇式を継承しているようにも見えます。壁面内から見ると、まるでキノコ。千葉(特に房総)もしっかり周ると、キノコ式横穴墓(高壇式+宝形orドーム)が増えていく気配はあります。

晴天に恵まれたため?道路に面した崖面は、Photoscan(現Metashape)で。残りの良い4号13号はZenfoneAR+Rtabmapで3次元化。水平とサイズが確定している4号13号を基準に、Photoscan作成物をサイズと角度合わせし、連結しています。

なお、横穴墓号数はすべて仮番。西側から割り当てていますが、確実とは言えない場所も含んでいるため番号は前後する可能性があります。