注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2020年7月18日土曜日

広島県_三原市_梅木平古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※広島県で最大級の石室を持つ梅木平古墳。石棺や出土品の優美な方が国指定になってしまってちょっと残念感のある古墳ですが、大きいことはよいことです。羨道となっているところは、袖のように張り出している部分があり、他の角塚型のように前室の可能性もあるのでしょうか。そうなると、さらに長大だったことになります。

なお、県のHPには”玄室と羨道部の天井部の高さの差が著しい”とありますが、3次元データで見てみると羨道部(前室?)は床面が埋まっている、もしくは玄室が掘り下げられている形になっています。これも、どちらかというと大野原古墳群の椀貸塚古墳に近い気がします。

2020年7月14日火曜日

広島県_三原市_黒谷古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※石棚のある黒谷古墳ですが、棚部分の幅が広がっていて玄室の上半分だけをとってみるとT字ともいえる特異な形です。この形状を写真や全天球で表現するのは難しく、3次元データの出番といった印象です。入り口側天井石を支える側壁に番号の降ってあるガムテープが張ってあるのですが、復元した箇所があるのでしょうか。。。

SfM/MVS版の黒谷古墳を”kohun”さんが作成されています。特異な形状をこのモデルで知り、近くに寄った?ので見学してみました。

2020年7月3日金曜日

奥行を測る専用センサーとAPIが戻ってきたスマートフォンたち

ZenfoneARというこなれた機材が潤沢にあるため、のんびり推移を見ていたLidar付きiPadですが、ARkitのバージョンアップに伴い大きな動きがありました。

ARkit 4
https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2020/10611

前バージョンまでは計測したデータ自体を扱うことができず3Dスキャナーとしての使い方は、ほとんどできない状態でした。奥行のデータをARkit4から扱えるようになったため、早速サンプル等を使用して自室やお仕事環境を撮影されている方がでてきています。

当然以前から技術を持っていた会社は、Lidar付きiPad向けのアプリやサービスを早速リリースしてきています。



AR界隈や建築界隈が盛り上がってくれば、当然Android側も対応。

Depth API overview for Unity
https://developers.google.com/ar/develop/unity/depth/overview

こちらも開発者は、すぐに対応してきます。

3D Scanner for ARCore(早期アクセス)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.lvonasek.arcore3dscanner&hl=ja

End of support for devices without DepthAPIというコメントがある様に、次回のアップデートでDepthAPIに対応しより精度の高い3次元モデルを作成できるようになることが期待されます。

Androidスマートフォンでも、高級機にはDepthセンサーが付いている機種はそこそこあります。(GalaxyとかXperiaとか)それらの機種が、ARCore対応かつDepthAPIになると、一気に3Dスキャンをする方が増えるのではないかなぁと。


余談
スマートフォンが一般化し、どこでも写真・動画が撮れるとして問題になったことは、この3Dスキャンという機能とデータが容易に使えるアプリの出現で、同じようなことが起こってくる・・・かも。

2020年7月2日木曜日

広島県_三原市_溜箭古墳石棺身(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。

※すでに墳丘は無い溜箭古墳ですが、そこから出土したと伝えられる家形石棺が二か所に分かれて保存されています。棺身の方は、沼田西町の長円寺に。水道設備が追加されたり足が作られたり?と改変はされていますが、十分綺麗な状態です。冬とはいえ、直射日光下でのスキャンなので、点群がかなり荒れています。時間があればSfM/MVSも実施したかったですが、地面との隙間がそれほどないため照明と枚数がしっかり必要かもしれません。

こちらでも。。。
棺蓋と棺身を合体させたモデル。棺蓋と棺身の小口方向が判別できないため、何となくでくっつけています。もし、同じ古墳から出土して別の場所に保管されていて仮想的な合体でもよければ撮りに行きますよ!?