注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2019年3月31日日曜日

兵庫県_豊岡市_楯縫古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※森の中に佇む楯縫古墳。苔むした石材がいい感じですが、熊の出没地域でもあり本来単独で行く場所ではなさそうです^^;巨大な石室で両袖ですが、片方はずいぶんと薄く3Dモデルでも平面形は片袖に見えるほどです。6世紀後半と説明板に書かれていますが、所有者氏名もフルネームで記載されていて写真公開がしづらい。。。

訪れたのは5月のGW。たまにズボン裾を上ってくるヤマビルさんをすりつぶしながら、結構潤沢なストリートビューを作成しました。逆に、3次元データは上面石材を含めた1回だけ。しかも、石室を大回りしているので羨道入り口付近の誤差が結構大きめに記録されています。現地のスマホ画面で綺麗に見えるかどうかにかかわらず、数回は3次元計測しておいた方がいいなぁというのを感じ、2019年7月以降の見学から心がけています。

2019年3月25日月曜日

徳島県_美馬市_尾山古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。




※非常に低い位置の全天球写真ですが、それは周囲に住宅地があるから。民家の庭先?を通る必要がある尾山古墳です。穴吹駅から南西に100mも無い位置ですが、線路より南は結構な急斜面で大回りをする必要があります。

側壁が持ち送っている?せり出しているせいか、斜め視点で見ると胴張りというより二等辺三角形。地面下から見ると、ようやく袖や胴張りの様子が見えてきます。正方形もしくは、幅の二倍以上の玄室長を持つ吉野川北岸の石室に比べて、南岸側は特徴にばらつきが多い気がします。

2019年3月17日日曜日

岡山県_総社市_緑山古墳群11号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※少しづつ大型化していく様が良く観察できる緑山古墳群。その中で、どちらかといえば低い位置にある11号墳。周辺にある石室が直立した側壁と1枚方形の奥壁を指向している中で、持ち送りと複数の石材が組み合わさった奥壁をもつ石室です。奥壁を見ていると、奥壁向かって右が奥壁のラインと合わせて構築構築しているのに比べ、左はややぞんざいに積まれているような印象を受けます。側壁の左右で傾斜角や石材組み合わせが違っていたりするので、違うグループが造ったりしていたのかも。
サイズとしては、6号に長さ高さを少し足したほど。小さく古い?ほうがしっかり両袖で作られているのも面白い。

2019年3月13日水曜日

茨城県_常陸太田市_幡バッケ横穴墓群11号墓(Ver1.0)

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※幡バッケ横穴墓群11号墓だけでなく、12号?および13号?も併せて3次元化しています。実は13号?の方が全長では少し大きめ(50cm程度)。直線形状の11号、平面は正方形で天井はかまぼこ型の12号?、大型かまぼこ型の13号と一列に並んでいても形状が異なります。6号に比べて11号は、天井や側壁の崩落が進んでいます。線刻もありますが、全天球写真の光源が正射になってしまう状態ではなかなか確認しずらいです。

数が多い幡バッケ横穴群ではトピックとなる6号11号にしか手が付けられていません。なかなか立ち入れない場所ではありますが、ここも1週間くらいかけて30基ほど見学してみるとなにか見えてくるものがあるかもしれませんね。

2019年3月9日土曜日

徐々に増えてきた石室3次元モデルを公開するSketchfabアカウント

Sketchfabで検索で行うエゴサーチ。
”古墳”を情報にもつ3Dモデルを、どなたかアップロードしているかなと検索してみると、ずいぶんと横穴式石室の3Dモデルが増えていました。

hanitatouさん:大阪府?
kofunさん:西日本広域(ドローン使用や見せ方検討もされている)
kohunさん:京都から和歌山にかけての近畿圏(難易度高そうな岩橋型石室を3D化 手練れ?)

皆さん使用されているのは、Metashape(旧Photoscan)。スマホにレーザーついて誰でも・・・というのとは違いますが、文化財関係者以外にもずいぶんと広まってきた印象。写真と同様に、どんどん撮られていく時代ももう少しかもしれません。




あれ?関東の人は居ない???

2019年3月4日月曜日

奈良県_桜井市_梶山古墳群15C-0032(Ver1.0)

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※倉橋ため池ふれあい公園の南側、岬のようになっている場所に二基の開口石室があります。そのうちの南東側_梶山古墳群15C-0032。奥壁向かって左側壁の目地が、羨道玄室で繋がっているようにも見えます。大型石室と近隣の小型石室の系統探しも面白いかも。

同日、越塚古墳/天王山古墳群3号墳と大型石室を周って時間がなかったため、15C-0030、15C-0032には少しデータ少な目。とはいえ、遺跡地図の”円墳/横穴式石室”からはずいぶんデータが貯まったはず。