注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

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2015年8月12日水曜日

Pix4Dmapper_高画質全天球写真撮影の副産物

たまに3Dモデルの例として上げるPix4DMapperで出来たコンテンツ。
このPix4DMapperというアプリケーションですが、最大の特徴は画像ファイルから3Dモデル(点群データ)が作成できるという点です。古いバージョンではUAV(Drone)から撮影した地上を3Dデータ化するだけでしたが、Mapperになってから地上からの撮影画像も解析/3Dデータ化できるようになったようです。


お気に入りなので、以前とまったく同じものをあげています。(音が鳴ります)
注目すべきは・・・
撮影に4時間しかかけていないこと(人数は?)
6200枚程度の撮影で出来上がっていること
ソフト以外の機材は日本でも個人レベルで買えちゃうもので出来ていることなど。
初めてこの動画を見つけたときには、画像解析だけでここまで出来るものなのかと驚愕しました。
(原理的には軽自動車の衝突防止装置→複眼カメラで距離測定と同じもの)







体験版(作成まで出来るが3Dデータとしての出力が出来ない)をインストールしていたので、たまに試していたのですが、設定が悪いのか/写真の撮影が悪いのかなかなか目的のものには近づかず。今回だめもとで伊勢塚古墳の写真を解析させてみると、かなりそれっぽいものが出来上がりました。

伊勢塚古墳玄室 主に玄室中央付近(上下逆転)


解析した写真は全天球写真作成に使用した400枚すべてですが、主に3D化されたのは撮影ポイントから近い側壁および天井/床面になっています。長辺方向(奥壁/玄門)が3D化されていませんが、ほぼ同一箇所から撮影しているのが悪いのかもしれません。撮影箇所から1m程度内はよく出来ているので、あと4箇所ほど撮影すれば写真だけで3Dモデルの作成が出来るかもしれません。


ただ、このソフトは個人レベルで使用するには高価で1ヶ月ライセンスでも4万円しますし、PCの推奨条件もちょっと普通のパソコンレベルではありません。(我が家のパソコンCorei7/メモリ8G/グラボが最低条件)まぁ、出来ることが確認できただけでもよしとしましょう。


かみつけの里博物館で公開されている保渡田古墳群二子山古墳3Dモデルは、このソフトで作成されたのではないかなぁと想像してます。



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