注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

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2015年5月1日金曜日

Sketchfabで凹凸が見やすくなりました

前回の石貫ナギノ横穴墓8号(Ver1.0)からSketchfabのサムネイルで使用しているMatcap。あまり詳しいことはわかっていないのですが、凹凸がわかるように3Dモデルの質感などを簡易的に設定できる機能のよう。いままでは、Demoの一瞬だけMatcap表示されていました。

この機能を使うとタイトルに”L”がつくRoomcaptureを使用した3Dモデルと”L”がつかないSkanectを使用したモデルの違いがかなりはっきりとわかります。


石貫ナギノ横穴群8号墓 軽量版3Dモデル石貫ナギノ横穴群8号墓 通常版3Dモデル

上の二枚は石貫ナギノ横穴墓8号3Dモデルの石屋形正面から撮影したスクリーンショット。
左がLバージョン、右がノーマルバージョンです。このくらいの画像サイズということもありますが、差は無いように見えます。実際に見学したことがある方ならLバージョンのほうが現物に即したように見えるかもしれません。

しかし、これをSketchfabのOption設定”MatCap”を選択すると一変します。



同じ位置からのMatcap表示。
左がLバージョン、右がノーマルバージョンです。石屋形の左袖の窪みや屋根の穴などLバージョンでは微妙な表現もノーマルバージョンでは表現されていることがわかります。(奥壁に円状の窪み?)


この違いは、iPadのみで済むRoomcaptureとPCに処理を任せるSkanectの取得できる点群データ量の違いによるもの・・・と思います。データ量が数倍ほどになることテクスチャの色がややぼやけたものなるのがデメリットでしょうか。
石貫ナギノ横穴墓8号のLバージョンが1登録で全体を表示しているのに対し、ノーマル版が最低3つを登録を使用しているのはその取得データ量の差によるものです。


また、このMAPCAPはもうひとつの効果があります。光源に対して3Dモデルを移動/回転できるため、3Dモデルに僅かでも凹凸が記録されていると最適な方向から見ると線刻や加工痕と思われるものが見えやすくなります。

再び石貫ナギノ横穴墓8号3Dモデル石屋形の右袖ですが、同じ場所を写しても連続三角紋だけが見える角度(左写真)、三角紋に重なる縦方向の筋が顕著に見える角度(右写真)などがあり、バーチャル見学をしているだけで何か発見できるかもしれません。
(大刀刀身の横線やその下の小さな円紋?とか 記事を書いてて気がつきました。)



 



雑な加工痕だと2mサイズの3Dスキャンでも見つけることが出来るので、時間があれば”RoomCapture””Skanect”ともにデータを撮っておきたいですね。

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