(単にPix4Dを崖面に使えるかなぁということです。)
横穴墓単体での3次元化は自身も含め幾つかの事例がありますが、群となるとなかなか例がありませんでした。そこで横穴墓発祥の地でもあり、知る限り露出している横穴墓群の多そうな福岡県東部、大分県であたりをつけて3D化させてもらえる横穴墓群を調整してみました。
幸い穴ヶ葉山古墳群を調整していた上毛町様に百留横穴墓群撮影の了承を頂き、さらには場所まで付き添って頂きました。
百留横穴墓群で試したのは、
1、横穴墓群を3Dモデルで表現(崖面を撮影してPix4Dで処理)
2、コフ撮りスティック With ThetaS(入室が難しい石室/横穴墓内部の全天球写真)
(一部横穴墓の3Dスキャンや開口部前の全天球写真も実施)
今回公開するのは、1の横穴墓群3Dモデル化。
Googole先生で検索する限り、日本初の横穴墓群3Dモデル・・・かも。
百留横穴墓群 東側群の北から始まり、群の中盤までが3Dモデル化されています。
北側のやや大型の横穴墓。コンクリートで補修。右側の横穴墓は、年始を迎えるお供えがされています。
中央が1号横穴墓。動画では円紋などの装飾は明瞭ではありませんが、原型の3Dモデルでは剥離痕まで再現されています。動画になる際、PCのスペックが足りないことが原因でしょうか。
南に下がるとだんだんと小さくなってきます。
3Dモデル用の撮影にかけた時間は30分ほど。
人の頭、胸、腰辺りの3段で写真を撮影。約250枚の画像を処理しただけです。
惜しいのは、崖面が地面と接地していない点。もう一段、崖面と地面の重複部分を撮影すれば全体像がわかりやすくなると思います。
ドローンや長い一脚を使う必要が出てきますが、もう少し多段の観音山横穴墓群(宇佐市)や滝尾百穴横穴墓群(大分市)も作れれば面白いことになるかもしれません。破壊前提で調査されている横穴墓群はこの写真を使った3Dモデル作成には合っている気がします。
百留横穴墓 動画には含まれていない地中から見上げた図。
画像中心が円紋のある一号墓。右が北。ある程度玄室床面がわかる。
当然、3Dモデルなので下から見上げて玄室の切りあいや真横からみて最上段横穴墓などが一目瞭然。
玄室内部を奥壁に向けに3枚玄門向けに3枚くらい追加で撮影できると、完璧な横穴墓群3Dモデルが出来上がるのかも。
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