注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

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2016年9月15日木曜日

見たことの無い形になった石室たち(写真測量の失敗例)

9月に入って写真測量のデータを処理するのに精一杯。
大部分の時間を演算に使用しています。

そんな長時間の演算結果が失敗に終わったとき、がっかりもするのですが失敗の原因がわかりやすく反映されている失敗3Dモデルもちらほら。
そんな中から特徴のある2枚をご紹介。


























蛇穴山古墳前庭も含めた石室を一気に処理しようとして出来た一品。
石室と前庭が妙な連結をされてしまい斜めになってしまっています。

点群がどのように生成されたか見てみると、入口付近の天井と床面の写真から基点が作成されていました。外側から石室を撮影した際に写った暗い床面と内側から前庭を撮影した際に写った石室入口の暗い部分が同じ位置とされたのが敗因のようです。





フェンス越しに全周から撮影して石室を再現しようとした山名原口2号墳。
現地を知っている方ならすぐわかるように説明板が二箇所にあるなど、謎空間が出来上がりました。

点群がどのように生成されたか見てみると、異なる鉄柵や支柱が同じものとして基点が生成されていました。どうしても石室自体に焦点を合わせてしまい背後の鉄柵や支柱がボケ気味に写ってしまっているのが失敗要因のようです。


全天球も含め品質を求めると、カメラで写すということが如何に難しいかが身にしみてきている最中です。



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