映画のようにタッチパネルの暗証番号入力を盗むとか、温泉街で露天風呂の位置を探るとか実行してはいけないことばかり思いつき・・・
(ケーブルで延長できるAndroid版なら、単眼VRゴーグルと併用してプレデターごっこなど)
国内でも容易に購入できるようになり使い方記事も出るようになってきたので、改めて古墳などの遺跡に使えるかどうかを考えてみました。
とりあえず思いついたのは
・土砂崩れなどで埋没しやすい横穴墓を崖を撮影するだけで発見できないか
(横穴墓内と土砂表面の温度差がでるかも?)
・古墳の主体部入口が判明していない古墳を撮影して主体部を発見できないか
(露出石材や閉塞石で温度差が出るかも?)
コンクリートの構造物で内部に空間が出来てしまうらしいのですが、非破壊検査の手法としてサーモを使っている例がありました。
ただ、横穴墓がどう写るかもわからない状況でしたので、まずは撮影会です。
千葉県_長柄町_長柄横穴墓_第1支群_第2小群 - Spherical Image - RICOH THETA対象は千葉県_長柄町_長柄横穴墓_第1支群_第2小群の10号、11号、12号前。
Thetaとサーモの画像は撮影時期/時間とも違いますが、太陽光の当たり具合は大体このイメージです。(10号は直射日光が当たる、11号、12号は日陰)
横穴墓前はサーモ撮影をしたときの方が草が多い状況です。
サーモの画像。23.0℃と表示されているのが10号入口コンクリート。
中央の暗い部分が11号入口。
左端が12号入口のコンクリート。
砂利の直射日光を受けている部分が一番暑く24.0℃(白い部分)
同じく直射日光を受けている10号は日が当たりやすい下側が熱くなっています。
石室に入ったときのひんやり感をデータ化・・・出来たのかな?
11号の玄室内は画像にあるように19.4℃。外部と比べて数度違います。
見た目にも暗く表示されています。
左端の12号は日光が当たっていないせいかコンクリートですが10号ほどの温度上昇はしていません。ただ、11号ほど暗くもないので気温の影響は受けていそうです。
この後も、第1支群をサーモ片手に撮影してみましたが、開口/コンクリ/鉄扉がわかる程度でなかなか視覚以上の収穫はありません。また、開口していても植生に覆われているような場合はそちらの温度となり、開口部があることはわかりませんでした。
なんとなくまとめ
・サーモのワンショットでは、視覚で得られる情報と同じ程度
(日なたは熱く、日陰は冷たい 機械の発熱のように極端な例がほとんどない)
・植生に覆われている古墳・横穴墓には不向きか
・ある程度整備されていて、日光の条件が一定のほうが望ましい
・タイムラプスなどある程度の時間連続撮影して温度変化の推移から何か見えないか
・外気温も寒暖の差が激しいほうが土中の影響が出やすい・・・かも
なかなか使いどころが難しいガジェットですが、横穴式石室がレーダー調査などで位置が判別している古墳や整備されているが主体部未発見のような古墳があればためしに行ってみたいと思います。
埼玉古墳群かな!?
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