2014年の2月ごろに行われたEPSON社MOVERIO(モベリオ) BT-200を使用したAR検証。透過型のスマートグラスで石舞台古墳の各所で古墳の説明を行ってくれます。古墳公園内のマーカーを認識しての解説になるのですが、自立航法やGPSなどの位置情報を起点に解説が始まることを想像していた私には少々がっかりでした。
石舞台古墳バーチャルガイド実証実験【スマートグラス版】
ただ、この辺りからVRゴーグルを使用した石室公開(国立九州博物館 石舞台のこの事例と同じ東大の研究室が関与)や各地の資料館で文化財の3Dモデル化などITでの取り組み・・・特に閲覧に関する事例が目立ってきた感じはします。
ところで、実証実験が始まるかなり前に着いてしまったので、手持ちのカメラで初めての石舞台古墳を撮影。当時始まったばかりのMicrosoft Photosynth”3D”サービスで画像解析した結果が、以下のコンテンツです。
羨道から石室内部は31枚、全周は53枚の1200万画素程度の画像から作成されていますが、比較的滑らかな石舞台全周と石室の動画っぽくなっている気がします。
石舞台古墳 石室(ishibutai tomb "stone stage" ) by ko-nonaka on photosynth
石舞台古墳(ishibutai tomb "stone stage") by ko-nonaka on photosynth
さて、2014年にPhotoshnthに使用した画像を2015年の画像解析/点群データ化ソフトウェアに仕掛けると・・・
こうなります!
冬空の灰色と天井石の色が明瞭に分けられずゴミデータが付いていたり、玄室袖のデータが無かったりしますが、僅か84枚の画像が石舞台古墳と認識できる3Dデータになってしまいました。
地面が透けて石室位置が明瞭なのもなかなか面白いですねぇ。
ただ、この技術少し怖さもあります。画像解析のために同一のレンズ/イメージセンサーで撮影することが条件となるのですが、例えば多くの方が持っているiPhone6というカメラを使用して一定エリア内の一定時間内で撮影された画像を全て集めて処理したすれば3Dモデルが出来るのではないかということです。(おそらく建築物や史跡など静止物が容易 解析結果は誰のもの?)
さらにレンズ/イメージセンサーの特性差分を埋めるような技術が出てくれば、人物すら瞬間的に3Dモデル化してしまうかもしれませんね。
画像解析系の3DSCANは、Microsoft researchも進めていますし来年も注目の技術となりそうです。
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