見せたい方を制限(許可を得るための限定公開など)がしたいためですが、非公開も含めて登録3Dモデル数が100となりました。
これだけの数がそろってくると、ずいぶんと石室形状の似ているものも出てきます。
その際、指標となるのはやはり有名な古墳。古墳資料に比較や参照としてよく出てくる明日香村岩屋山古墳を年始に3Dスキャン。岩屋山式という代表的な石室の3Dモデルが出来ました。
早速、古墳とかアレ(仮)の額田大玉様が”ソックリ”と感想を書かれている下砥上愛宕塚古墳の3Dモデルと比較して見ました。下砥上愛宕塚古墳の3Dモデルは、埼群古墳館の昇寛様と一緒にうかがった際のものです。
下砥上愛宕塚古墳石室 実サイズの1.45倍(上):岩屋山古墳玄室 実サイズ(下)
側面視点
天井を同じ高さにして合わせてなんとなく1.45倍すると同じくらいのサイズに。
奥壁の傾斜や側壁二段積みのラインもなんとなくいい感じ。
下砥上愛宕塚古墳石室 実サイズの1.45倍(右):岩屋山古墳玄室 実サイズ(左)
天井よりさらに上から視点
岩屋山古墳は玄門に向けて僅かに開いていて、
下砥上愛宕塚古墳は僅かながら玄室中央部が膨らんでいます。
下砥上愛宕塚古墳石室 実サイズの1.45倍(右):岩屋山古墳玄室 実サイズ(左)
奥壁よりさらに奥から視点
下砥上愛宕塚古墳は一枚岩なので、岩屋山古墳の中段の線(石材の切れ目)がありません。
実測で10cmくらい埋もれてるとするなら高さも同じくらい?
3Dモデルでは内傾がわかりますが、全天球写真ではどちらも四角い奥壁に見えたりします。
(撮影の高さや全天球写真のせいかもしれません)
玄室の空間形状だけなら瓜二つとも言える様な形ですが、玄門部分などは大きく違っています。現地石室形式がいろんな要素でこういう形になったのか、明日香からなんらかの影響があったのかいろいろ妄想が広がりますが、こういった比較が楽に試せるのも3Dモデルの長所の一つですね。
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