横穴墓を見学していると、古代の人々は自然の造形を自分の墓に取り込んでいるんじゃないかと、思うことがあります。地層がまるで星々の軌跡のように見える八田雷神山横穴群。わざわざ玄室天井に貝塚層が来るように設計しているようにも見える崎浜横穴群。
そんな自然取り込み横穴?の中でも、神奈川県三浦市にある切妻造妻入形横穴古墳(白山神社古墳)は、断層が横穴の一部になっているという特異なものです。下の画像は、横穴墓の側面オルソ。
側面に最低3本の断層がみえます。天井や奥壁にも同様の断層が見つけることができ、非常に複雑な地殻変動のあった地域なんだなぁと感嘆させられます。軽く調べてみると、初声層と呼ばれる400~300万年前の地層とのこと(三崎層?)。断層で区切られた白い層のみに、彩色が残っていたりと、古代の人には装飾の一部として扱っていたのかもしれません。
3次元モデルから、いくつの断層を見つけることができますか?
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