大安場古墳のガイダンス施設を見学した際に見た「古墳にコーフン協会のワークショップ ぬり絵コーナー作品展」。
前方後方墳の墳丘図面をそう使うかー!と感心しながら発掘調査資料を読んでいたところ、石室の三面図がぬり絵の下絵に見えてきました。
報告書の三面図を流用するだけでは芸が無さ過ぎるので、自作のデータを何とかぬり絵の下絵に出来ないかと考えてみました。
思いついたのは、”写真をぬり絵の下絵に出来るソフト”と3Dモデル画像の組み合わせで簡単にした絵ができないかなぁというもの。試すために選んだのは、発掘資料が公開されていて大きめ石材で構築されたおかん塚古墳。
長野県飯田市国史跡飯田古墳群 おかん塚古墳側壁発掘調査報告書”おかん塚古墳 2008”P22 挿図 横穴式石室実測図より引用まずは、自作3Dモデル側面オルソと実測図の誤差が大きくは無いことを確認。実測図に着色した3Dモデルを半透明で乗せています。素人感覚ではよさそうですが、まぐさ石や上部は少し誤差があります。単純に3Dモデルをスクリーンショットで撮影しただけでは、陰影がはっきりしない画像に。陰影を際立たせるために、3Dモデリングソフト”Blender”のMatcap機能を使用。3Dモデルに”光源”+テクスチャを貼り付ける作業(らしい)のですが、凹凸や質感を確認すため幾つか設定が最初からあります。BlenderのMatcap設定をすべて試してみた結果、下のカラフルなおかん塚がよさそうな下絵になりました。ぬり絵の下絵になったおかん塚古墳側壁。(ぬり絵下絵というより鉛筆スケッチかな)ぬり絵の下絵をと思って作成していましたが、逆に言えば簡易三面図の作成手順ともいえます。スマホで3Dモデルを撮影する→メールなりで処理サーバに送る→3Dモデルをオルソ画像にする→陰影や凹凸から3面図にする→現地に配信して確認・不足があれば追記する。システム化してしまえば、ものの数分レベルで簡易ながら三面図が出来るかもしれません。折角作ったカラフルおかん塚古墳。全種類を掲載。物によっては線画にする必要がないほど石材構成を表現できていたり。
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