注意事項と3次元データの共有について
〇注意事項
3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。
〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ
古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。
〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ
個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。
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2016年12月29日木曜日
GoogleMap上の古墳をめぐる戦いと将来起こるであろう戦い
位置ゲーム。
それは、コロプラ(コロニーな生活☆PLUS)等から始まる位置情報を使用したゲーム。自身の移動距離であったり、城や携帯のアンテナ、仮想の陣地やモニュメントを奪い合う戦いなど多くのバリエーションを経て、位置情報の精度とともに進化してきました。今年はポケモンGoの流行もあり広く知られるようになったと思います。
そんな戦いが、GoogleMap上でも静かに行われています。
以下のMAPは、富津市内裏塚古墳群付近の”古墳”で検索にヒットするマーカーの所在地を表したもの。(注意:検索結果そのものではありません)
わずか三キロ四方程度の古墳群で全部と言いませんがかなりの数の古墳がマーカーとして登録されています。この中で国指定史跡は内裏塚古墳のみ。そのほかは市指定史跡や無指定古墳となります。
富津市内裏塚古墳群MAP http://www.city.futtsu.lg.jp/cmsfiles/contents/0000000/851/dairizuka.pdf
以前から関東で少しずつ古墳のマーカー増えているなぁと思っていたら、なんだか物凄い数が検索でHITするようになっています。これはもうお役所の仕事ではなく、googleのローカルガイドの活動結果と見ることができます。関東や最近話題や国史跡になった場所などが特に多く、古墳群のマーカーと各古墳のマーカーが別々に存在している場合や群集墳の番号付き円墳までマーカーがついていたりします。指定史跡どころか無指定まで登録が広がってきているので、今後無名無指定や古墳群のナンバリングごとの登録に加え、いわゆる”編集合戦”が発生するかもしれません。
よく見かける命名/登録ルールのようなもの
1、[XX指定史跡]
国指定史跡 国史跡などの表記で、指定遺跡であることを明示しています。県指定の記載は見かけたことがある程度。市町村指定はほぼ記載されていません。
2、[墳形]
稀な記載です。円墳や方墳、前方後円墳などの墳形が示されています。
3、[古墳群名]
文化財としてされている名称を大体つけているようです。
4、[地域名]
稲荷塚や車塚、二子塚といったよくある古墳名の前に付く地域名。
5、[古墳名]
もっとも一般的な名前を採用しているよう。郡中のナンバリングを併記している例は稀。
6、[WEBサイト]
自治体のHPアドレスTopが大半ですが、古墳を紹介しているWEBサイトのアドレスになっていることもあります。(関東甲信で埼群古墳館をリンク先にしているところが結構あります)
7、[電話番号]
自治体文化財管理担当の電話番号(文化財課や教育委員会)
8、営業時間
24時間営業になっているところがチラホラ・・・
基本形は1+5、最大では1+3+4+5。各要素は、スペースの有り無し、中点等で区切られるますがバラつきがあります。単純な5だけで構成されているのが、古くからあり修正・加筆が行われていないもののような気がします。
少し危険な事象を見つけたので、もしマーカーを作ろうとしている方は注意してください。
営業時間を24時間にしてしまうと、”古墳の混雑状況”から周辺住民の活動状況が分かる。
通常のレストランなどであれば、来店している人数+隣接する住宅の人数なので、来店客数に埋没します。ただ、公園が併設されていない古墳は24時間の見学者(特に平日日中や深夜)がカウントされることはまずありません。純粋に古墳に隣接する住人のスマホもちの活動履歴が出てしまっています。
例:内裏塚古墳
隣接してヤマト運輸があるので出社時間と退社時間にピーク。深夜の数がスマホもちの住人傾向。
この営業時間データは空にしておくことをお勧めします。
それにしてもこれほど、古墳のデータがGoogleMapに急速に増えていくとは思っていませんでした。今まで、遺跡GISや自治体の文化財HP、そしてコフニストの探索の結果として個々に公開はされているデータは、あくまでそれを目的とした人が見つける物。一般の人の目(特に土地所有者や管理者を自認しているグループ)に留まったとき、どのような反応をされるか少し気がかりです。
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