その中で壬生町車塚古墳牛塚古墳でトレンチを3Dスキャンしたものに加えて、写真測量したものが作成できました。当初、トレンチの高さ2mくらいのところで水平に連続撮影しパノラマやオルソチックな物が出来ればと思って撮影したデータでしたが、Pix4DMapperMeshの力を借りて3Dモデルとなりました。
上が写真をPix4DMapperMeshで処理したもの、下がStructureSensor+Skanectで撮影したものです。
現地で3Dスキャンを実施させてもらった際、自身でも”局所的には3D化可能”くらいに思っていたのですが、10m*1mのトレンチを何とか撮りきりました。ただし、写真測量側と比べてみると、平面にそれほど違いは無いものの奥行きや傾きにずれがあります。(どちらが間違えているかは不明)
写真測量のほうが当然テクスチャーがわかりやすく石材の構成は分かり易いかな。
(図化されていた学生さんの図と比べてみたい・・・)
石材部分の凹凸再現にはそう差はないように見られます(Matcap表現で確認してみてください)
レーザースキャナの得意レンジではないので約2mほどのトレンチ東端部分をさらに追加。
写真測量でもざっくりになっている石材の形状(十数センチの川原石)をある程度再現していることがわかります。
写真測量でもざっくりになっている石材の形状(十数センチの川原石)をある程度再現していることがわかります。
全体像の奥側石材が濃密にある側が本来の墳丘面。
そこから落ち込んで石材が薄くなっている場所は後世の改変部分とのことです。
同じタイミングで牛塚古墳の2015年度第1トレンチを3Dスキャン。
石敷き遺構部分と周溝端の二箇所に分けてスキャンしたものを手動連結。
こちらも前のトレンチ同様深さが少し変なデータになっているような気がします。
石敷き遺構部分と周溝端の二箇所に分けてスキャンしたものを手動連結。
こちらも前のトレンチ同様深さが少し変なデータになっているような気がします。
精度的にまだまだ考えるところがある写真測量や3Dスキャンですが、3Dスキャンは現地確認が可能。写真測量にしても撮影自体は数分程度と格段に手間はかかりません(寝ている間にPCぶん回しておけばOK)作業進捗や上層撤去の際にも簡単に記録が残せます。
範囲確認などされた後に埋められてしまうこういったトレンチですが、どこまで掘るか地層はどうかなど調査されている方の成果。ある意味芸術品です。
平面図への長方形や見栄えのいい写真1枚にとどまらず、簡易手法による3Dモデル記録を発掘開始から終了まで・・・なんていうのもどうでしょう?
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