前回の石貫ナギノ横穴墓8号(Ver1.0)からSketchfabのサムネイルで使用しているMatcap。あまり詳しいことはわかっていないのですが、凹凸がわかるように3Dモデルの質感などを簡易的に設定できる機能のよう。いままでは、Demoの一瞬だけMatcap表示されていました。
この機能を使うとタイトルに”L”がつくRoomcaptureを使用した3Dモデルと”L”がつかないSkanectを使用したモデルの違いがかなりはっきりとわかります。
上の二枚は石貫ナギノ横穴墓8号3Dモデルの石屋形正面から撮影したスクリーンショット。
左がLバージョン、右がノーマルバージョンです。このくらいの画像サイズということもありますが、差は無いように見えます。実際に見学したことがある方ならLバージョンのほうが現物に即したように見えるかもしれません。
しかし、これをSketchfabのOption設定”MatCap”を選択すると一変します。
同じ位置からのMatcap表示。
左がLバージョン、右がノーマルバージョンです。石屋形の左袖の窪みや屋根の穴などLバージョンでは微妙な表現もノーマルバージョンでは表現されていることがわかります。(奥壁に円状の窪み?)
この違いは、iPadのみで済むRoomcaptureとPCに処理を任せるSkanectの取得できる点群データ量の違いによるもの・・・と思います。データ量が数倍ほどになることテクスチャの色がややぼやけたものなるのがデメリットでしょうか。
石貫ナギノ横穴墓8号のLバージョンが1登録で全体を表示しているのに対し、ノーマル版が最低3つを登録を使用しているのはその取得データ量の差によるものです。
また、このMAPCAPはもうひとつの効果があります。光源に対して3Dモデルを移動/回転できるため、3Dモデルに僅かでも凹凸が記録されていると最適な方向から見ると線刻や加工痕と思われるものが見えやすくなります。
再び石貫ナギノ横穴墓8号3Dモデル石屋形の右袖ですが、同じ場所を写しても連続三角紋だけが見える角度(左写真)、三角紋に重なる縦方向の筋が顕著に見える角度(右写真)などがあり、バーチャル見学をしているだけで何か発見できるかもしれません。
(大刀刀身の横線やその下の小さな円紋?とか 記事を書いてて気がつきました。)
雑な加工痕だと2mサイズの3Dスキャンでも見つけることが出来るので、時間があれば”RoomCapture””Skanect”ともにデータを撮っておきたいですね。
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