注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2020年6月28日日曜日

広島県_三原市_溜箭古墳石棺蓋(Ver1.0)



 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※すでに墳丘は無い溜箭古墳ですが、そこから出土したと伝えられる家形石棺が二か所に分かれて保存されています。棺蓋の方は、沼田西町松江の常盤神社境内に。保管施設が無い割には、表面が綺麗な状態。内側に水が溜まっていましたが、光がちゃんと透過したようで内径も何となく撮れている感じです。

バーチャルですが、合体させましたよー
http://kofuntokaare.tonosama.jp/page750.html

2020年6月20日土曜日

広島県_福山市_大佐山2号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※大佐山白塚古墳から南東に20mくらいに位置する大佐山2号墳。全天球写真を撮り忘れました。3Dモデルサムネイル右側に写っている石材が、全天球中央付近の石材となります。

石室のサイズが小さく漆喰も使用されていませんが、石材隙間がほとんど記録されていないことや天井石のサイズが統一したサイズで作られているようにも見えたりと単なる無袖石室ではない印象です。他の古墳の露出している天井石や側壁石材の埋まっている面も平らになっていて侮れません。やっぱりこの地域の石室、面白いですね。

2020年6月18日木曜日

広島県_福山市_大佐山白塚古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※見晴らしの良い場所に鎮座する大佐山白塚古墳。大坊古墳に比べると、石室は小ぶりです。大坊古墳では天井石と一体だった仕切り天井部分が、天井石とは別個の石材が懸架されています。仕切りから開口部側の側壁材も同じ高さに同じような石材が使われていて、シンメトリー感があります。

残念ながら良い天気過ぎて、この大佐山白塚古墳と2号墳以外の記録に失敗しました。全天球で確認できますが、斜面に沿って数基の石室が露出しています。石材厚なども見学することができます。

東屋への遊歩道は、近年の豪雨の為か崩落しています(2020/03時点)随分遠回りにはなりますが、駐車場から南東に周る道を歩いたほうが安全そうです。

2020年6月16日火曜日

広島県_福山市_大坊古墳(Ver2.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※二回目の福山市大坊古墳。こちらも、角塚型制圧見学?の一環です。StructureSensorによる1回目の3Dスキャンもすでに5年前なんですねぇ。改めて、調整している石材がほとんどなく一枚岩で構成されている石室に圧倒されます。SfM/MVSだと形状として出てこない石材隙間の暗い部分もSLAMだと黒い点群で表現されるのですが、この石室ではほとんどそれが見えません。

全天球も更新しようと予定していましたが、アクシデントにより時間切れ。この福山~三原辺りは、多様な石室がありじっくりと攻めたい地域です。

余談ですが、この大坊古墳の3Dモデルを始めとして入り口から奥を写したサムネイルを使用するとSketcfabでのアクセスが上がる気がします。

2020年6月9日火曜日

CS立体図など1mメッシュのデータが古墳見学に使える

各自治体で進むオープンデータ。古墳に関係するデータが文化財を担当している部署以外から、がっつり提示されることが多々あります。私が把握している1mCS立体地図が広域で公開されている県は、静岡県・岐阜県(濃尾平野以外が1m)・兵庫県の3県。(長野県も?)

とくに兵庫県はDEMデータなども公開されており、見る以外のことにも使用できます。

単に樹木を剥いたデータを上から見るだけでも既存の5mメッシュのデータと比べると、雲泥の差。上記の画像は、養父市大藪古墳群ですが主要な4基どころか野塚支群の20基。さらには、高さの無い道林支群の個々の墳丘まで判別できるレベルであることが分かります。
何より古墳見学にとって特筆すべきは、遺跡地図でも位置が判然としない古墳の位置まで明瞭に確認できるという点でしょう。野塚支群の僅か数十m北東に横穴式石室を保有する古墳があることが分かっていたなら、そこまで足を延ばした見学者がいたかもしれません。



3次元データなので任意の俯瞰で見ることも容易。左側一番手前の禁裡塚古墳はもちろん、野塚支群全基(20基)の個別の高さも判別することができます。

前述のデータ群は、以下のWEBサイトにて公開されています。
・G空間情報センター


データを扱うのが難しい方は、宮崎県が公開しているひなたGISで各県のCS立体図が取り込まれていますので、ブラウザで閲覧するのが容易です。
・宮崎県 ひなたGIS

ひなたGISへ⇒右上の”背景”⇒立体図・地質・地形等フォルダ⇒○○県CS立体図で閲覧することができます。

国土地理院の10mCSや傾斜図よりはるかに高精細です。40m以下の前方後円墳を見つけることも容易いかも。

2020年6月7日日曜日

香川県_観音寺市_母神鑵子塚古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※運動公園内に所在する母神鑵子塚古墳。一人、古墳の中でウンウン言いながら、見学運動?しておりました。入り口から玄門付近までコンクリートの保護天井があり、石室を保護しています(点群にもわずかに表現されています)。岩倉塚古墳石室とサイズや天井石懸架数、まぐさ石のサイズなどが似通っていて、大野原古墳群との関連がうかがえます。(車で10分ほどの距離)

2020年6月5日金曜日

香川県_観音寺市_大野原古墳群角塚古墳(Ver1.0)

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※大野原古墳群唯一の大型方墳である角塚古墳。石室石材の大型化も頂点に。玄室と前室の天井高差はわずかになり、岡山西部や広島東部にある前後室が同じサイズの石室に形状が近くなります。なぜに、角塚と形式名としたんでしょうね。(横穴式石室構造の地域別比較研究 中・四国編に記載がある?)

構築順は
椀貸塚⇒岩倉塚⇒平塚⇒〇角塚

大野原古墳群 観音寺市 紹介コンテンツ
http://k-tourism.net/kanonji/sp/index.cfm

2020年6月2日火曜日

香川県_観音寺市_大野原古墳群平塚古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。




※こちらも補強が激しい平塚古墳。玄室と前室の天井高さに差が少なくなり、最大幅もあと一息で同一というところまで来ています。準備していた玄門のまぐさ石が予想より大きく玄門立柱だけでは支えきれないと思ったのか、玄室側の石材が飛び出す形でまぐさ石を受けています(力学的に有効なのか?)前室玄室側を撮影するころには、日没ジャストくらい。ずいぶんと暗い様子が写っています。

構築順は
椀貸塚⇒岩倉塚⇒〇平塚⇒角塚

せっかくストリートビューが上手く繋がったなのに、map上の青輝点が古墳の上に表示されないという残念な事態になりました。

大野原古墳群 観音寺市 紹介コンテンツ
http://k-tourism.net/kanonji/sp/index.cfm