ちょっと行ってみたかった3/14の九州国立博物館の”装飾古墳がやってくる - e-Heritageへの招待 -”
さすがに何度も九州に行くことはできないので今回はあきらめましたが、蕨手様の要約をみてあまり古墳観点ではありませんがちょっと思うところがあったので雑記として書いてみます。
とりあえず、私は10年先の未来人ではありません。
蕨手様の要約や九州装飾古墳のすべてやインターネット上の論文を読んで思ったのは、手法や解析、課題解決などいろいろすごいなぁと思う反面、これらの技術や取得したデータについて、なんだかクローズな印象を受けてしまうのです。
これは日ごろ接している分野がITで、他の分野以上に”思いついた”→”やってみた”→”公開してみた”→”別の誰かが食いついた”→”別の誰かが改善した”→”気に入った人が投資してくれた”→”製品発売/サービスイン”もしくは”だれも気にせずに廃れていく”というサイクルを猛烈なスピードで行っているからかもしれません。
SketchfabやYoutubeを見てもわかるように、3Dスキャニング(レーザーやステレオ画像解析)の性能をアピールするためにお城や地形図などをどんどん公開している大手やベンチャーが多数あります。比較的安価な3Dスキャナやカメラで出土品などのオブジェクトを、Droneで空撮、お城や遺跡の形状の記録をデータ化することをすでに実施しているプレイヤーが多数存在している以上、世界規模で言うならばステージは次の段階
”どこにe-Heritageのデータが集約されていくのか、集約すべきなのか”
に移っているのではないかと考えています。
(活用は集まった後に誰かが考える ストリートビューがそうであったように)
また、googleさんにやられちゃうのかなぁ。
いつも音楽のかっこいいPix4Dの作成動画。(音鳴ります)
多数の写真を解析し点群データとして出力までしてくれるソフトウェアです。
レンジのある程度決まっている光学系の3Dスキャナに比べて、自由度が高そうです。
記事を読んでいただいてありがとうございます。
返信削除貴殿が感じられたように、私も「閉鎖的」印象を禁じえませんでした。誰でも自由に制作できる雰囲気ではありません。
「凄さ」をアピールしつつも、そのコンテンツ活用には「著作権」主張を強く感じ、制作における「大衆性」到達はさらに遠い印象。 「十年たてば」の話も質問への回答で導かれたものです。「非専門性*大衆性」を追究したい私の判断で、要約に入れた次第です。
個人の感性に基づいて、同じ対象に対しても、製作者の作りたいコンセプトで自由な3Dコンテンツを作成できる。そんな時代を夢見ますね。
TVやインターネットで公開されているので一昔前の大学の研究とは段違いに開放的なはずなのですが、他の大学や企業の展開(手法のプロモーションビデオやツールの無料公開)が凄すぎて博物館でやるくらいでは霞んでしまうんですよねぇ。。。
返信削除取得データの登録データベースでも作ってくれて、自分が使っているのツールのようなものを30セットぐらい有期無料で貸し出して、登録したデータの解析結果の返答やデータを参照した論文への名前のっけてくれれば喜んで各地の学芸員さんや興味のある一般人が参加する気もするのですけど。そしてそこで新たな使い方や???な使い方が生まれる可能性があると思います。